日本にこれから起きようとしていること
中韓首脳会談の様子が報じられています。
朴槿惠は北京の清華大学で講演し、歴史認識問題で対立する日本の存在を指摘して、「韓国と中国で新しい東アジアを作っていこう」と呼びかけたそうです。
中国を訪れている韓国のパク・クネ大統領が、29日、北京の大学で学生に演説し、歴史認識問題で対立する日本の存在を指摘して、「韓国と中国で新しい東アジアを作っていこう」と呼びかけました。
27日から中国を訪れている韓国のパク・クネ大統領は、29日午前、北京の清華大学で学生に演説しました。パク大統領は、冒頭と最後に中国語であいさつし、「きょう、このように皆さんと共に韓国と中国が開く未来について話すことができ、うれしく思います」などと述べて会場から拍手が送られました。
演説でパク大統領は、東アジア情勢について、「域内の国家間で経済的な相互依存関係は広がっているが、歴史と安全保障問題を取り巻く摩擦と不信によって、政治や安保での協力はそれに及んでいない」と述べて、北朝鮮に加え、名指しは避けながらも、歴史認識問題で対立する日本の存在を指摘しました。
そのうえでパク大統領は、「今後、韓国と中国がパートナーとなって新しい東アジアを作っていくことを期待している」と述べ、これに中国の若者が加わるよう呼びかけました。
ここで思い出していただきたいのは、三つの首脳会談という記事で紹介した、アメリカのオバマ大統領と、日本、韓国、中国それぞれの首脳との会談の様子です。
晩餐会もなく、予定されていた共同記者会見も見送られた日米首脳会談。
韓国大統領がアメリカ議会で演説する名誉にあずかり、当然、共同記者会見も開かれ共同声明が出された米韓首脳会談。
(参照記事: 韓国大統領の米議会での演説の意味)
ワシントンではなく、サニーランドというカリフォルニア州のリゾート施設で、くつろいだ友好的な雰囲気と特別なもてなしの中で開かれた米中首脳会談。
つまり、今、日本の周辺に何が起きているのか。
ひとつは、「歴史問題」で日本を責め立てる韓国と中国の連携が緊密になろうとしています。
もうひとつは、「構造改革」の圧力を日本に加えているアメリカと、「歴史問題」で日本を責め立てる韓国・中国という国々が緊密な関係を結ぼうとしています。
つまり、WJFプロジェクトが、「愛国者」の二つの意味という記事の中で示した下の図の通りの状況になってきています。
自虐史観と構造改革という記事や、対日包囲網と冷戦脳という記事でも述べましたが、「歴史問題」と「構造改革」の二つの圧力は、もともと、GHQによる日本の占領統治に端を発する一体のものでしたが、冷戦の開始によって、アメリカの対日戦略が変更され、一旦は沈静化しました。
しかし、冷戦の終結した90年代以降に再び熾烈化していきました。
その二つの圧力が、今や最高潮に達すると同時に、再び一つに混然とまざりあって、日本を包囲しつつあります。
これが、今日本の周辺に起きている事です。
この日本包囲網の中で、安倍政権は、これから何をしようとしているのか。
世界から、ヒト、モノ、カネを呼び込んで、それを成長の糧としてまた大きくなる。そんな日本をつくる闘いが、私の取り組む闘いです。
私の成長戦略は、官僚たちに書かせた、ただのエッセイではあり得ません。私がアンダーライトし、実行するものです。
そして選挙が終わったらどうするか。私はこれからの3年を、集中的な改革の期間と位置付け、持てる政治力を、投入します。固い、岩盤のような日本の規制を、私自身をドリルの刃(やいば)として、突き破ろうと思っています。
平成25年6月19日 安倍総理大臣・経済政策に関する講演
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0619speech.html
アメリカからの「構造改革」の圧力にそのまま膝を屈し、自らがドリルと化してでも、日本の従来の規制や国家の障壁を除去し、グローバル化を極限まで推進して、日本をオープンに開くと安倍晋三は宣言しています。
既に述べたようにアメリカと、中国・韓国は手を結んでいますから、この状況で国をオープンにするということは、当然、直接・間接に、中国・韓国にも国を開くことを意味します。
これまで私たち日本国民の生活を守っていたさまざまな規制や、外国人との区別が取り除かれて、(麻生政権が外国人登録制度を廃止して、外国人も簡単に国民健康保険に加入できるようにしたのもその流れの一環です)、日本人は丸裸にされていきます。
そして、「歴史問題」で日本を責め立ててきた中国や韓国とも、「構造改革」で日本に圧力をかけてきたアメリカとも、日本は「世界に対してどこまでも、広々と、オープンにつながる」ようになります。
当初は、新大久保で起きているような民族間の衝突が、日本中で日常茶飯事になるはずです。
しかし、日本人の血も、言葉も、文化も次第に作り替えられていき、やがて、日本人は、帰属すべき特定の国家をもたない「世界市民」に改造されていきます。
つまり、日本という国は、日本包囲網の中で、また一体化しつつある世界の中で、文字通り消滅しようとしているということです。
しかも、そのような日本の国家破壊と日本民族の消滅が、安倍政権を支持する、洗脳された日本人みずからの「自由意志」に基づいて実現されようとしています。
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コメント
秋には秘密保全法案が提出されるようですね。
人権侵害救済法でプロジェクトを組んで議員に陳情に行った皆さんはこの法案を知っているのでしょうか。
この法案は人権侵害救済法と同じく言論の自由が脅かされます。
民主党の時はあれほど大騒ぎしたのに自民党の時はTPPのような亡国最終兵器と言われている法案に対してもだんまりなんですか。
この態度の変化についていけません。愛国議員の動画やチャンネル桜にでてくる議員をひたすら愛国者だと信じていたあの頃が幸せだったのかもしれませんね。
倉山さんの動画も上念さんの動画も微塵も疑わず見ていた頃がなつかしい。青春だったのかも。いろいろ勉強させてもらえたことは感謝しています。でも、安倍総理が誕生していなかったら、TPPに参加していないかもと思うと悔しくてなりません。ここに及んでも安倍総理を持ち上げている人は日本の敵だと思います。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21471306
投稿: 日本が心配 | 2013年7月30日 (火) 22時29分
戦後の安全は
アメリカに阿ていたからではない。
その前に血と汗と涙の結晶を通して、子孫を守り抜こうとした先人達の執心と戦争を目に焼き付けていた世代が居て、敵を震え上がらせていたからだ。
安倍はTPPで先人達が大切に守ってきた国体まで、やすやすと悪魔共に献上してどうにかなるとでも考えているのか?大いに考えを改める時だ!
投稿: th | 2013年7月 1日 (月) 13時54分
左翼vs保守などという色眼鏡を外して、実際に起きている現実を冷徹に見据えれば、WJFさんの警告は驚くほど正鵠を射ており、現実にシンクロしてることが分かります。
保守分断、左翼の工作、コミンテルンの謀略などとパターン化したレッテル貼りで思考停止し、そして中韓へのヘイトスピーチだけやっていて日本が守れるはずはありません。
日本を取り巻く危機のなか、安倍総理の正体は日本を守るのでなく、日本の免疫システムをぶっ壊すことを宣言した究極の売国奴です。そしてそれを止めるどころか国民騙しに邁進する自民党は、日本を守る勢力ではないことは明々白々です。
取り返しがつかなくなる前に、とにかく各位が出来得ることを実行し、一人でも多くの日本人を覚醒させなければなりません!
投稿: こしき | 2013年7月 1日 (月) 10時47分
日本を取り巻く状況がWJF様の記事通りになってきており、恐ろしさに鳥肌立ちまくりです。
安倍総理はねじれ解消に並々ならぬ決意を表明しています。
ねじれを解消し、TPP→憲法改正→国防軍創設への流れを一気に作ってきます。
これ以上、日本や日本人のためではない政府や自民の好きにはさせない!
投稿: ときわ | 2013年7月 1日 (月) 09時51分
◆安倍晋三首相がハデハデしく展開している「外遊」は、独自の日本外交ではないことが次第に判明してきている。すべてが「ジャパン・ハンドラーズ」の指示通りに動かされており、「カネばらまき外交」「原発セールス外交」を行っているのだ。早い話が「ジャパン・ハンドラーズ」による「操り人形外交」ということである。
板垣英憲ブログ7/1より抜粋
アベノミクスもユダヤさまの為、日本が困窮疲弊に。
投稿: 読者 | 2013年7月 1日 (月) 09時17分
非常に危険ですね。 少しでも早くアベを落とさないとWFJさんの
言うとおり日本という国は文字どうり消滅してしまいます。
参議院選ではTPPに推進派を落とすことが大事です。
この国は日本人のものです。皆様投票に行きましょう!
投稿: ディライト松風 | 2013年7月 1日 (月) 08時44分