『時間をかけて作り込まれた良質の動画』
ニコニコで、最近下のようなコメントを書く安倍信者をよく見かけます。
(上のコメントは下の動画に書き込まれていたものです。)
安倍信者は、「WJFプロジェクトとは何か」というWJFプロジェクトの自己紹介のページに書かれた下の文章を見て、WJFプロジェクトを馬鹿にしているようです。
上の文章は、WJFプロジェクトの動画は『時間をかけて作り込まれた良質の動画』だと自画自賛している文章ではなく、「多くの人々によって鑑賞され、やがて世界を作り替えて行く力を持つような、良質なコンテンツを時間をかけて作り込んでいく」というWJFプロジェクトの理念や目標を述べているに過ぎないのですが、安倍信者は基本的な日本語の読解力すら欠落しています。
実際に、WJFプロジェクトは、上記の理念に従って、「良質なコンテンツ」となることを目指して、実に時間をかけて粘り強く動画を作っています。
下の動画は制作に2ヶ月かかりました。時間をかけたおかげで、英語版は50万回(元の動画は大量の韓国人に通報されてYouTubeによって理由もなく削除されてしまいました)、日本語版は、110万回を超えるアクセスをいただきました。
時間をかけて作った甲斐あって多くの反響をいただき、この動画は、2011年に、韓国の新聞中央日報のトップ記事にも取り上げられました。
この動画は合計10カ国語版を作ってあり、アラビア語版などは、今もコンスタントにコメントをいただいています。
タイ語版も、ムエタイのパクリ問題が起きたときには、大変反響がありました。
しかし、上の動画の欠点は、過度な嫌韓の人たちを増やしてしまい、その人たちが、韓国さえ叩いていれば日本を守れるという誤った方向に突っ走って行ってしまったことです。しかも、事もあろうか、この嫌韓の人たちは、自民党という超親韓政党の熱狂的な支持者になるという意味のわからない事態が発生しています。上の動画の制作者として申し上げますが、韓国のことばかり叩いて、TPPや安倍政権の掲げる危険な制作に目を閉ざしている人たちは、目を覚ましてください。今の日本が直面するTPPや道州制といった亡国の危機に比較したら、上の動画で取り上げた問題など、ちっぽけな問題にすぎません。
下の尖閣諸島に関する動画も制作に2ヶ月かかりました。
尖閣諸島が中国領ではない5つの理由(日本語版 2010年11月)
5 Reasons Why the Senkaku (Diaoyu) Islands are not Chinese Territory (英語版 2010年11月)
尖阁诸岛(钓鱼岛)不是中国领土的五个理由(中国語(簡体字)版 2012年10月)
この動画を作っておいたおかげで、昨年の夏に、尖閣問題が緊迫化したときには、海外から多くのアクセスがあり、多くの外国の方たちに、日本の立場を伝えることができました。
下のサイトで、その頃、この動画に対して海外からどんな反応があったか、英語版に寄せられたコメントを日本語に翻訳してくださっています。
(http://watch-japan.sblo.jp/article/58928404.html)
下の動画も制作に2〜3ヶ月かかりました。
『危機に瀕する日本』日韓紛争概説 第2巻: セックスと嘘と従軍慰安婦(日本語版 2012年3月)
Endangered Japan: Book2: Sex, Lies, and Comfort Women (英語版 2012年3月)
時間をかけたおかげで、すぎやまこういち氏、西村幸祐氏をはじめとする「歴史事実委員会」が、昨年の11月4日にニュージャージー州の地元紙「スターレッジャー」(約37万部)に掲載した慰安婦問題に関する意見広告に取り上げていただきました。
「話を進める前に、この問題の基本的な理解に不可欠であると私たちが信じる動画を紹介させていただきます。(And before you move on, let us please introduce a videoclip which we believe is indispensable to the basic understanding of this issue.)」という光栄な文章で動画を紹介してくださっています。
安倍晋三を支持する西村幸祐氏の姿勢に私は全く賛同しませんが、西村氏からは、「驚くほどよく作っています」というお褒めのツイートをいただいています。
@hyakutanaoki @info_orank 百田さん、これを見て下さい。驚くほどよく作っています。 危機に瀕する日本』日韓紛争概説 第2巻: セックスと嘘と従軍慰安婦 http://t.co/UBKvVZo5FH
— 西村幸祐 (@kohyu1952) May 19, 2013
上の動画の最大の成果は、あるニュージーランドの女性から下のようなメッセージをもらったことです。
あなたの動画を見る前まで、わたしは韓国人慰安婦の出来事は本当だと思っていました。
私は日本が韓国に対して行った良いことについて何も知りませんでした。
しばらく前、私はある日本の長官が(安倍首相のことでしょうか)が「慰安婦は実際には売春婦だった」と述べたのを聞きました。私は笑い、日本は彼らの戦争犯罪を認めるべきだと他の人たちと話し合ったことがありました。
わたしはその全てのことについて申し訳なく感じています。
私はアニメや桜や忍者や戦国武将、特に織田一族がすきで、美しい着物も大好きです(日本のエキスポで本当にかわいらしい着物を見たことがあります)。そして当時日本が韓国人をどれだけ助けたかを知った後は、私はこれまで以上に日本のファンになりました。
私の目を開いてくれてありがとう。そしてもう一度、これまで慰安婦の出来事を信じてきたこと、また過去にこの問題に関してたくさん批判してきたことを謝ります。
下の動画は制作に半年ぐらいかけました。(準備のための慰安婦問題の勉強の時間もいれています。)
Demythologization of the myth of the Comfort Women: Part1 What actually happened
『慰安婦神話の脱神話化』第一部:実際に何が起きたのか(日本語版 2012年11月)
まだ第二部・第三部が未完成なわけですが、上の動画は、今年の5月にJ-CAST ニュースに取り上げられました。
YouTube「主戦場」に日韓「慰安婦」情報戦 英語動画で正当性を互いにアピール
上の動画は、扇動的な要素がなく、ある意味地味なのですが、アゴラというサイトに記事を寄せていらっしゃる北村隆司さんという方が、下のように的確に、動画の長所を指摘してくださっています。
私が寄稿した「『完敗』安倍歴史観-論ずるなら、日本向けより世界に向けて!」に、Yasu Osugiさんと言う方から、次の様な意見を頂きました。
「独りよがりな保守内部での議論、根っこにある欧米コンプレックスが問題をより難しくさせているような気がしてなりません。こんな中、実際に行動におこす(恐らく)若者達が以下のようなビデオを作製しています。パトリオチックな感情を抑え、従軍慰安婦問題の核心を見るものに(特に欧米の人々に)どうやって伝えていくか、を深く考慮されているものです。内容に対する批判の声はあると思いますが、国際発信をどうやっていくかを具体的に考えていく上で、大きなヒントを与えてくれているものだと思います。是非ごらんください(英語でも作成されているようですので拡散していくのもいいと思います」
この「『慰安婦神話の脱神話化』第一部:実際に何が起きたのか」と言うビデオは、記録と文字に語らせた演出の巧みさもあり、見る人にこの問題を冷静に考えさせる優秀作だと思います。
「慰安婦問題」に関しては、池田先生や橋下氏などの数多くの発言や松本徹三さんの「慰安婦問題について」などの優れた論述はありますが、いずれも日本の立場を述べたもので、このビデオの様に「慰安婦問題」の視点を日本から世界に移して鳥瞰したものは珍しいと思います。
このビデオのもう一つの特徴は、説得と言うより、それぞれの人が自分の結論を出すための参考資料とも言うべき物で、「慰安婦問題」を考える時に大変貴重なビデオで、「客観性」と「真実」の持つ迫力をこれでもかと感じさせるものがあります。
この様なビデオが世界に普及すれば、「慰安婦問題」の海外での誤解も解け始めるのでは? と期待したくなります(日本の資料や日本人の意見は色眼鏡で見られますので、肝心の海外世論を変えるには余り効果は期待できません)。
「時間をかけて作り込んだ動画」が、拙い動画であっても、それなりに社会にインパクトを与えているのは、これでお分かりいただけないでしょうか。
しかし、時には、それほど時間をかけずに作った動画が注目を集めることもあります。
下の動画はわずか一週間ほどで作った動画ですが、多くのみなさんに気に入っていただいたようです。
韓国人にとって特別な二つの場所 2012(日本語版 2012年8月)
Two Special Places for Koreans 2012(英語版 2012年8月)
上の動画はたかじんNOマネーという番組で、二回ほど取り上げていただきました。
たかじんNOマネー2012.8.11 投稿者 Takeshika
確かに動画を作ること自体は、難しいものではありません。動画ソフトも普及していますし、誰でも比較的簡単に作ることができます。しかし、外国人の興味を引きつけ、それなりに彼らをうなずかせる動画を作るというのは、少なくとも私にとっては、そんなに簡単なものではありません。誰でも作れるというのなら、一つでも外国語の動画を作ってみたらよい。特に慰安婦問題のような複雑な問題について、一つの動画を通して外国人に分からせるというのは並大抵の難しさではありません。それは実際に一つでも動画を作ってみればすぐに気がつくはずです。
ニコニコの住人である安倍信者たちにとって「良質な動画」とは、例えば初音ミクがぐりぐりと動き回るグラフィカルな作品群のことをイメージするのかもしれませんが、WJFプロジェクトが作ろうとしているのはもちろんそのような動画ではありません。慰安婦問題であれば、問題の構造を分析し、外国人にわかりやすい論理やレトリックで、時間軸にどう展開していくか。慰安婦問題にどう新しい理解の光を当てるか。そういう点に苦心をしています。
今制作している「慰安婦神話の脱神話化」第二部は、これまで作った動画より、さらにお時間をいただいて制作しています。
20年間も日本を苦しめ続けている慰安婦問題ですから、日本のどこかに、たっぷりと時間をかけてああでもないこうでもないと悩みながら動画を作り込む人間がいてもよいと思っています。その役割を与えていただいたのがWJFプロジェクトだと思っています。
なかなか納得いく形にならずに皆さんをお待たせしてきたわけですが、よい形に仕上がりつつありますので、どうぞ、完成を楽しみにお待ちください。
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コメント
トラネコさん
最大の反日政党は明らかに自民党です。この半年間を見ても、反日政策しか進めていません。しかも今は政権を持ち、実行力のある最悪の選択肢であり、決して支持してはいけないはずです。
自民党の売国、それもここまで極度の売国に大騒ぎしない人たちが不思議でなりません。
投稿: たかたろ | 2013年7月28日 (日) 13時39分
トラネコさん
>現在の野党を見ると、現実的な選択肢が自民党しかないのは事実です。
韓国の反日カルトの傀儡政党しか、私たちに選択肢がないなら、もう私たちに未来はないということです。
投稿: WJF | 2013年7月28日 (日) 11時31分
管理人様
日々のご活躍お疲れ様です。
私は以前にも投稿させていただき、ご丁寧なレス頂きました。
しかしやはり管理人様の安倍批判には一理ありとは思いますが、全肯定は出来ません。現在の野党を見ると、現実的な選択肢が自民党しかないのは事実です。
ニコ動のくだらないコメントにいちいち反応する必要はないですよ。
管理人様の愛国動画はどれも素晴らしく、その再生回数がそれを物語っているじゃないですか。私はこれは政府が国費をかけてでもやるべきプロジェクトと思いますし、十分の価値は認めざるをえません。私は管理人様の動画作成には日本国民として心から感謝するものであります。
これからも健康に留意されさらなる作品を制作していってくださいませ。心から応援しています。
投稿: トラネコ | 2013年7月28日 (日) 11時21分
WJF様の動画の凄さも理解出来ない人は本当に日本人なのでしょうか?
いくらなんでも呆れてしまいます。
動画の内容を視てその作り手の苦労や想いを感じ取る想像力もないのでしょうかね?そんな感性0の人に作品の批評は無理ですねよね
誰でも作れる?絶対動画をマトモにはみていないのでしょうね(笑)
コメントした馬鹿にとっては意味の無い言葉でしょが、真面目に努力してる時に何も考えてない馬鹿のコメントはイライラしますよね。
心中お察しいたします。
投稿: まじの | 2013年7月28日 (日) 06時52分
韓国や左翼ではなく、日本人の「保守」が書いているのなら、保守は一回絶滅して出直した方が良いですね。
情けない。
投稿: 朝顔 | 2013年7月27日 (土) 00時54分
これらの動画を「誰でも作れる」とほざくとは^^。
自分だったら恥ずかしくて絶対に言えんわ^^。
よく特亜の人達のことを「恥」の概念のない民族とか言って
こきおろしているようだが、どうやら彼らも人のことは言えないようですね。
外国人に「慰安婦って何?」って聞かれた時、「この動画をご覧ください。」と言える動画を作ったWJFさんの功績は、たとえWJFさんに批判的な人間でも認めざるえないことです。
彼らは、これらの動画をちょっとの文献とスライドショーを作る知識があれば作成出来る大学のレポートのようなものだとでも思っているんですかね。
とにかく「誰でも作れるスライドショー」と恥ずかしげもなく言い切れる人間の頭の構造は自分にはわかりません。
投稿: たかちゃん | 2013年7月26日 (金) 23時21分
たとえ「時間をかけて作り込まれた」ということを疑問に思っていたとしても、その内容自体に賛同しているのなら、そんなおちょくるコメントを付けることはありえません。
常識的に考えると、反日左翼や日本人ではない輩がやっているはずです。
もし阿部信者がこういうコメントを付けているというのなら、脳に重大なエラーが生じていると思うので、病院に行くべきです。
投稿: 北野茂良 | 2013年7月26日 (金) 21時39分