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2013年7月 7日 (日)

KAZUYA CHANNELに見る「善悪二元論」

KAZUYAさんが、新しい動画をあげていらっしゃいます。

下が、文字起こしをしたテキストです。

またTBSか。

昨日ね、ちょっと疲れちゃって動画を休んじゃいました。楽しみにしていた方、ごめんなさい。最近ですね、登録者が異常に増えているんですけど、同時にですね、アンチ的な方も少しいらっしゃいますよね。僕はね、批判が怖くてね、夜も全然眠れないんですよ。8時間しか眠れないんだから。これはね、謝罪と賠償とね、あとどっかに銅像でも立てようかな。まあね、けっこうメンタルは強い方なんで、大丈夫です。

そして、もう参院選の選挙期間ということで、各党のアピール合戦が繰り広げられているわけですけれど、ネットでの選挙活動が解禁になったとは言え、やはり選挙に大きな影響を及ぼすのって、テレビなんですよ。政党としてはメディアを味方につけた方が強いっていうのはまあ当然ですよね。

しかしですね、なんと自民党が選挙期間にも関わらず、TBSの取材を当面拒否すると発表したんですよ。なぜそんなことになったのかっていうと、6月26日放送のNEWS23で、通常国会会期末の法案処理を報じた内容で、重要法案の廃案の責任が、全部与党にあると視聴者が誤解する内容が、あったとして自民党は抗議しているんです。

公平公正を書いているっていうことですね。まあTBSっていうのは、これまでも取り上げてきたんですけれど、T:とんでもない、B:バカを、S:しでかすんですよ。今回自民党はTBSに対して訂正を求めたんですが、訂正がなかったということで、今回の取材拒否に至りました。

これね、流れを見て行くと、安倍総理に対する問責決議のせいで、重要法案の採決ができなかったんですよ。しかも問責決議には、法的拘束力がありません。野党は一体何をしたかったんでしょうね。これをなぜか与党側の責任のようにみせかけたんですよ。本当にね日本のメディアって一回お灸を据えてやらないとだめなんですよ。一見ですね、国民の側に立っているように見えるんですけれど、一番国民をなめてますからね。サンデーモーニングといい、TBSはただのバカ集団に見えてきますね。

TBSは、日本国民のための放送をぜひお願いします。

下の動画が、6月26日の放送の、TBSのNEWS23の問題箇所です。

自民党がTBSに送った「報道内容に対する抗議」によると、自民党が怒っているのは、NEWS23に登場した「自然エネルギー財団」の大林ミカ氏による下の発言です。

「問責決議案の前に、法案の採決をしようという動きもあったわけですから、結局与党がそうしなかったというのは、もともともしかしたら(発送電分離に向けた)システム改革法案を通す気がなかったのかも。非常に残念ですね」

自然エネルギー財団」は、ソフトバンクの孫正義が設立し、会長をつとめる団体です。孫正義は、言うまでもありませんが、東日本大震災後の電力不足のどさくさに紛れて、民主党の菅直人とともに、固定価格買い取り制度や、発送電分離、電力自由化を推進した人物です。つまり、安倍政権は、孫正義が推進してきた「発送電分離」「電力自由化」という売国政策を、今まさに実現させようとしているわけです。

「発送電分離」「電力自由化」がなぜ問題なのかは、下をご覧ください。

三橋貴明ブログ2013年6月27日 幸運
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11561568159.html
【東田剛】首相、いいかげんにしてください
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/06/26/korekiyo-50/

「与党は電力自由化や発送電分離を本当はやる気がないのではないか」という、この「自然エネルギー財団」の大林氏の発言を紹介したNEWS23の報道が、「偏向報道」であることは言うまでもありません。なぜならば、安倍晋三は、先のロンドンでの講演でもはっきりのべたように、「電力自由化」や「発送電分離」のような売国政策を推進することをはっきり宣言しているからです。安倍の言葉を引用してみましょう。

「私たちは、欧州が、20年以上かけ、電力市場の自由化、開放と、発電・送電システムの分離、そして電力市場の連携と統合を進めてきた歴史に、多くを学びました。

そして日本でも、つい先日、半世紀以上続いた市場の寡占に終止符を打ち、電力市場の自由化と、送配電の分離を進める意思決定をしたのです。

これは、必ずや、広範なイノベーションのトリガーになります。投資を惹きつけてやまない、膨大な機会が現れるはずです。

外から資本を招き、知識や経験の豊かな人材を積極的に受け入れて、どんな日本をつくりたいのか。

いま電力について申し上げたように、リスクを果敢にとり、新分野にイノベーションを起こす、チャレンジする日本です。」

平成25年6月19日 安倍総理大臣・経済政策に関する講演
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0619speech.html

つまり、自民党とTBSをめぐる今回の問題の本質は、安倍晋三という売国奴が、孫正義やTBSという売国奴に、「お前ら、本気で売国する気ないだろう。もっと本気出して、てきぱきやれや」と煽られて、「何をいうか、俺たちは最初から売国にやる気まんまんだ。俺たちの本気をなめてかかるな。」と切れているという構図なのです。

本気で「電力自由化」や「発送電分離」という売国法案を通過させようとしていたのに、野党に安倍晋三の問責決議案を可決されて、妨害された。それをTBSが、自民党だけのせいにして、自民党が売国をする気がないかのように事実と異なる報道をした、といって怒っているわけです。

自民党も、TBSも、孫正義もどっちもどっち、同じ穴のムジナであり、「自民党(善) VS TBS(悪)」という単純な善悪二元的な構図でないことは、これでお分かりになると思います。

しかし、このような問題の背景について知識のない人がKAZUYAさんの話だけを聞くと、まるで、自民党がすばらしい愛国的な法案をせっかく通過させようとしていたのに、野党に法案の通過を妨害され、しかも、それをTBSが自民党に責任があるかのように誤って報道した。マスコミは「悪」だ、野党は「悪」だ、自民党が「善」だ、という誤った結論に誘導されてしまうのではないでしょうか。

さて、野党による問責決議案ですが、KAZUYAさんは、問責決議案を出した野党が悪いと批判していますが、本当にそうなのでしょうか。

安倍晋三に対する問責決議の理由は、安倍と閣僚が24、25両日に参議院予算委員会の集中審議を欠席したことが「憲法に違反する行為だ」とされたことです。

安倍が参議院予算委員会を欠席した理由について、ネット上に下のような話が流れています。

102:名無しさん@13周年:2013/06/25(火) 19:40:09.60 ID:MSlIy4670

予算委員会が開かれない理由 : 閣僚が出席しないから
閣僚が出席しない理由 : 出席を要請する権限を持つ議長に不信任案が出ているから
不信任案が審議採決されない理由 : 不信任案を審議するために選ばれた議長代理が審議を拒否しているから

118:名無しさん@13周年:2013/06/25(火) 19:42:19.68 ID:FT61xFIE0

>>102
これほんと?

142:名無しさん@13周年:2013/06/25(火) 19:46:33.70 ID:dHhyUcw90

>>118
本当だよ
参議院議長に対する不信任決議案を参議院本会議で採決を拒否してるのが野党
自分達の怠慢を棚に上げて問責提出してるんだから質が悪い

(「安倍首相が予算委員会を欠席したのは憲法違反!」 生活の党・みどりの風・社民党の3党、問責決議案を提出へ!http://blog.livedoor.jp/nico3q3q/archives/67902147.html)

自民党の礒崎陽輔参議院議員も下のように、与党が参議院議長の不信任案を提出したのに、その処理をせずに予算委員会を強行したので欠席したとツイッター上で述べています。

これは事実なのでしょうか。

しかし、実際の時系列は下のようなものだそうです。

6/21 朝 予算委員会を6/24に開会することを決定
6/21 15:00 予算委員会質問通告の締め切り
6/21 17:00過ぎ 自民党・公明党が平田健二参議院議長の不信任案を提出

この時系列が正しいことは、参議院議長の不信任決議案採決を遅らせたのは与党じゃないの?というページにまとめられている、6月21日の国会議員の実際のツイートを通して確認することができます。

予算委員会の開会は、自民党・公明党が参議院議長の不信任案を提出する前に決定されていますから、参議院議長の不信任案を理由に、安倍晋三と閣僚が予算委員会に欠席する正当な理由は存在しません。予算委員会に総理大臣と閣僚が欠席して憲法違反を犯せば、野党から問責決議案を出されても仕方がないではありませんか。

また、KAZUYAさんは、野党が法的拘束力のない問責決議案を出すこと自体が無意味であるかのように語られていますが、昨年の8月に、三党合意による消費税増税法の可決を強行した野田佳彦総理に、野党から問責決議が出され可決しましたが、その問責決議に、三党合意の張本人であり、民主党と共に消費税増税法の可決を推進した自民党自身が賛成するという支離滅裂な行動をとりましたが、そのことは「無意味だ」と批判されないのでしょうか?

以上見てきましたように、今回の問題をめぐる事実は、決して「自民党(善) VS マスコミ(悪)」、「自民党(善) VS 野党(悪)」という善悪二元論的な話ではないのですが、KAZUYAさんは、さまざまな「保守」論客や「保守」ブログが用いてきた「善悪二元論」という単純な洗脳手法を使って、人々を誤誘導してしまっています。

「善悪二元論」をはじめとするさまざまな洗脳手法について、「彼ら」の洗脳手法: まとめという記事でまとめていますので、こちらも参考になさってください。

KAZUYAさん、前回の動画に対する批判により、睡眠時間が8時間になったとのことですが、事実をねじ曲げ、世論を誤誘導しているわけですから、次は、せめて睡眠時間7時間ぐらいになる程度は、心に痛みを感じていただきたいと思います。

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コメント

よしふるさん

もう動画化とは、頭が下がります。

さて「候補者名を指定しても政党の票になるか?」という点ですが、なります。下のサイトを参考にしてください。

 参議院選挙のしくみを2ページでおさらい
 http://allabout.co.jp/gm/gc/293841/2/

仮にある政党に候補者が2人、AとBがいたとして、100万票で一人当選する状況だったとしたら、

 (状況その1)A:100万票 B:100万票
 (状況その2)A:190万票 B: 10万票
 (状況その3)A: 10万票 B:190万票

どれもAとB、2人とも当選します。あくまでも政党の票となってから振り分けられるからです。実質書いた候補者名と異なる候補者に票が使われるので、裁判になったことがあるそうです。

わたしもワタミ関連の話題で「ワタミ以外の自民候補者名を書けばいい」という書込を何度も見ました。おそらく工作員かと思います。

投稿: たかたろ | 2013年7月 7日 (日) 14時22分

この記事を動画にして、ニコニコ動画に投稿しました。

KAZUYA CHANNELに見る「善悪二元論」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21297139

話はそれますが、ワタミの人を当選させないように、政党名ではなく個人名で投票しようというのをよく見かけます。
以下の記事によると、ドント方式というもので政党の得票にもなるようですが、どうなのでしょうか。
嘘ネタがネットを出回っているような気がします。
この件も動画にして、ニコニコに投稿した方がいいのでしょうか。

個人名票は政党の得票になる
http://mamorenihon.wordpress.com/

投稿: よしふる | 2013年7月 7日 (日) 12時53分

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