« 国を壊す「保守」 | トップページ | WJFプロジェクトは、なぜ安倍政権を批判するのか »

2013年5月22日 (水)

健忘症の日本人へ: 目の前に迫る貧困と格差

下の動画は全て2009年の政権交代以前に報道されていた、日本の貧困と格差の問題を報じたニュースの動画です。

2009年と言えば、2001〜2006年まで続いた小泉構造改革の悪弊や、リーマンショックによる不景気に日本が襲われていた時期です。

全日本民主医療機関連合会が2006年に作った下のサイトは、小泉構造改革と格差社会の問題を伝えています。

「格差が出るのは悪くない」と首相

医療改悪で命の格差ひろげるのか!

所得の「格差」が拡大していることが社会問題になっています。国会で小泉首相は、「格差が出るのは悪くない」「これまでが悪平等だった」などと答弁。自民党の石原伸晃議員は、生活保護を「施し」だとする暴言を吐いています(2月5日、NHK日曜討論)。人間らしく生きる権利の否定です。小泉「構造改革」の痛みが国民を直撃し、格差を広げているなか、首相は「構造改革」の仕上げを豪語し、医療大改悪に乗り出しています。中央社会保障推進協議会の相野谷安孝次長(全日本民医連理事)にききました。

「構造改革」の本質は 利益のためには何でもあり

いま、「構造改革」の本質を見極めることが、ほんとうに大切になっています。この間、もうけのためには何でもあり、といわんばかりの、国民の命・安全を脅かす重大事件が次々と起きていますね。「住」の安全を民間任せにした耐震強度偽装事件。株取引の規制緩和が生んだライブドア事件。平気で障害者を排除する東横イン事件。昨年5月のJR西日本の事故も、競争、効率化のなかで起きたものではないでしょうか。米国産牛肉輸入再開事件では、「食」の安全までアメリカに売り渡したことが明らかになりました。・・・

(続きはサイト上でお読みください: http://www.min-iren.gr.jp/syuppan/genki/174/genki174-03.html)

私たちは小泉構造改革の引き起こした問題を直接目にしてきたはずですが、そのことを既に忘れてしまったのでしょうか。

日本人の多くを貧困と格差へと突き落とした小泉構造改革の最大の戦犯は、竹中平蔵ですが、安倍内閣の政策は、竹中平蔵の考え方をそのままなぞっています。

TPP、道州制、日中韓FTA、RCEP、マイナンバー制度、消費税増税、水道民営化、電力自由化、英語公用語化、留学生30万人計画、ビザ免除国拡大、アベノミクス特区など、安倍政権が推進している新自由主義的政策がもたらす貧困と格差は、小泉構造改革の比ではありません。

上の諸政策が実現されれば、TPP参加国の賃金は平準化されていきますから、日本人の最低時給が200円や300円になる時代が必ずやってきます。

アメリカでは6人に1人が食料不足に陥るほど貧困が広がっています。

ミシシッピ州では5人に1人が生活保護を受けています。

TPP参加によって、日米の障壁を取り除く事によって、そのアメリカの貧困が日本に津波のように襲ってきます。

安倍政権を支持している人たちに訴えたいのは、かつてないような貧困と格差が、自分自身や、自分の子や孫の世代に直接襲いかかるのだということです。

本当にそれでいいのでしょうか?

子どもたちの首を自分の手で絞めるようなことは、人の子の親として絶対にしてはならないことだと思います。

安倍支持者の人たちは、「安倍さんがんばって」と手を叩きながら、自分の子どもたちに地獄を用意しています。

日本を、これ以上、生きづらい世の中にすることは絶対にゆるされません。

安倍晋三は、愛国的なパフォーマンスで国を売る小泉純一郎と全く同じタイプの政治家です。

TPPは元寇、大東亜戦争に匹敵する国難です。

「あのとき、自分は愚かだった」と、自分が仕事を失い、家を失い、家族を失い、痛い目にあってやっと気づく前に、今、気づいていただきたいと思います。

二度も三度も同じやり方で騙されてはなりません。

ブログ・ランキングにご協力ください。一日一回、右のバナーをクリック願います。


« 国を壊す「保守」 | トップページ | WJFプロジェクトは、なぜ安倍政権を批判するのか »

TPP」カテゴリの記事

コメント

WJFさん、よしふるさん、そして日本を思うこのブログをご覧の皆さん、もう食口の声闘に気が付いたようですね。統一献金強要自民協会を批判するともれなく献金マシーン食口が根拠のない批判、誹謗中傷、デマ、コミンテルン声闘キャンペーンを開始します。残念ですが現実に統一サラ金キャッシュカード作れ協会と自民アメ犬党の関係は陰謀論でもなく事実です。もし疑っておられるそこのあなた一度ツイッター等で統一韓鶴子守銭奴協会を侮辱してみるといい。魔界の扉が開きますよ。その際くれぐれも個人情報の流出は絶対避けてください。集団ストーキング、監視、痴漢冤罪、レイプ、最悪の場合生命の危険(世田谷一家惨殺統一協会で検索)があります。なぜ変態創価と統一献金協会が政府与党なのか?なぜ日本の政治家は朝鮮半島に入れ込むのか?なぜヤクザがなくならないのか?なぜ竹島等の領土が返還されないのか?なぜ日本の右翼と左翼は朝鮮人だらけなのか?出来レースのような尖閣問題は何なのか?なぜ在日朝鮮半島人が日本に寄生しているのか?なぜTPPなのか?なぜ安倍犬は中国に経済制裁をしないのか?他にも様々な問題があります。ぜひ調べてください。そして様々な情報を検証してみてください。知らない奴は勝負の前に負けている。まったくそのとおりです。皆さん正確な情報で武装してください。不良食口からのお願いです。

投稿: 不良食口 | 2013年7月11日 (木) 13時05分

よしふるさん、動画化ありがとうございます!

投稿: たかたろ | 2013年7月10日 (水) 23時59分

この記事を動画にして、ニコニコ動画に投稿しました。

健忘症の日本人へ: 目の前に迫る貧困と格差
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21320553

この場をお借りして、私の成りすましの方にお伝えします。
あなたがご意見をされるのは問題はありません。意見のやり取りなどによって、考えがまとまったり、物事の整理がついたりすると思います。
しかし、成りすますのはお止めください。
もし明日、私が下の動画を見た時に、成りすましを止めておらず、説明欄の記載が今のようなままであるならば、私の自作動画を投稿します。
ユーザー名などを変えるなり、削除して止めるなり、どうするかはご判断にお任せします。
私がこの件で動画を投稿する時は、あなたのした事が自民党からの立候補者や自民党、保守論客などに迷惑になります。
自民党支持者や立候補者から「なに馬鹿なことをしたんだ」と、あなたのした事が責任を求めらるかもしれません。何が大事になるか分からないものです。

よしふるの支持政党
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21312226

投稿: よしふる | 2013年7月10日 (水) 12時34分

2chの嫌韓厨の馬鹿どもはこの記事を読んで韓国人を笑っているけど、これが、TPP参加後の日本の、日本人の姿だとわからないのかねえ・・・↓


格差広がる韓国「両親から小遣い貰うのがつらい」と若者嘆く
  [2013/07/08]

 サムスンやLGなどが世界市場を席巻しているが、その一方で韓国国内では信じられないほどの格差
社会が急速に広がっている。その現状について、ジャーナリストの対馬守氏が解説する。

* * *
 昨年12月、私は大統領選挙の翌日に韓国を訪ねたが、朴槿惠新政権への期待を語る韓国人はほとんど
皆無だった。彼らは一様に疲労感を漂わせ、希望が見出せない将来を嘆いていた。

 その背景には相対的な貧困感がある。現在の韓国では日々の食事に事欠くような深刻な貧困はほぼ
解消されている。その代わり、学歴や年齢に見合うような、あるいは他人と同じような地位や収入が
得られないことに、国民の多くが苛立っているのだ。

 給与所得の格差が拡大した理由は、非正規職(契約・派遣勤務)の割合が大きいことと、大企業と
中小企業の給与に大きな開きがあるためである。

 中小企業中央会が発表した『2013・中小企業位相指標』によると、中小企業の月平均給与は大企業の
6割に過ぎない。最近ではサムスンやLGなど輸出関連企業で働く者と、それ以外の産業で働く労働者
との賃金格差はさらに拡大している。

 また韓国は大学・短大進学率80%を超える超学歴社会だが、大卒者の失業率は38%に達している。
職を得たとしても正社員ではなく契約社員や派遣勤務である場合が多い。そうした雇用条件で働く
若年層に話を聞くと、

「雇用が不安定で給与も少ない非正規職で一生暮らしていくと考えると絶望的になる」
「働きながら公務員試験を準備しているが、合格できるかわからないため結婚など考えられない」
「両親からいまだに小遣いをもらっているのがつらい」

 といった声が聞こえてくる。さらに契約社員や派遣勤務よりも劣悪な労働環境に置かれているのが、
コンビニなどで働くアルバイトだ。

 法定最低時給は4860ウォン(5月29日時点のレートで437円)だが、大部分のコンビニは法を無視し、
4500ウォン(同405円)以下しか支払わない。事実上、「最低賃金が最高賃金」状態なのである。

 こうした若者たちの多くが親元で生活するか、大人数で安アパートを借り、シェアすることで
居住スペースを確保している。

※SAPIO2013年7月号
http://news.mynavi.jp/news/2013/07/08/184/index.html

投稿: だめだめわんこ | 2013年7月 8日 (月) 22時31分

小泉・竹中路線による政策で痛みつけられてきた反動が民主党の大躍進を支えたのですが、その民主党は売国の傾きが強く、しかも組織の内実は政策も方向性もばらばらの選挙互助会であり、日本を守るための政体ではなかったことが、さらなる日本の不幸の始まりでした。
民主党が与党として行った酷い政治の有様に、やはり自民党のほうがマシかという機運が出来てしまったのです。(ただし積極的な支持は少なく、選挙制度の陥穽、低投票率と組織票に支えられていることが選挙結果から明らか)

あれだけ批判されたワンフレーズポリティカル、(郵政民営化、構造改革→アベノミクス)でまたも踊らされている多くの有権者の姿は小泉の時代と重なってみえ、デジャヴのように感じてなりません。

WJFさんがご指摘のとおり、安倍政権の政策は小泉改革路線を踏襲しつつ、より強力に発展させ推進しています。親米の傾きが強かった小泉以上の媚米政権として日本社会を米国化させる勢いが加速しています。
今日本は、敗戦国のまま固定化させてきた戦後レジームから抜け出すことが出来ないまま、経済&情報戦争に突入していることを一人でも多くの国民が認識する必要があります。
なんとか日本を守る真の保守政治を実現させなければなりません。

投稿: こしき | 2013年5月23日 (木) 01時22分

「雇用と暮らしを守る」
なんだか、共産党、社民党の様ですが、生きていく基本です。
「保守」にその目線が欠けているから、真逆の政策を推し進めている自民党に騙されるのですね。
小泉で喰らっているのにまた…

投稿: 朝顔 | 2013年5月22日 (水) 17時12分

この記事へのコメントは終了しました。

« 国を壊す「保守」 | トップページ | WJFプロジェクトは、なぜ安倍政権を批判するのか »