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2013年3月 7日 (木)

架空の「保守」とリアルな保守

チャンネル桜の掲げる「保守」は、言って見れば、氷付けの「保守」です。

冷戦時代の二極対立をそのまま氷付けにし、冷戦が終わって20年経つ現代に、そのまま持ち込んでいるからです。

TPPはやむを得ないなどと発言する彼らの方がずっと「左翼」的であるにもかかわらず、彼らは、自分たちと異なる立場の人々を「左翼」と呼んで揶揄します。

現在の世界情勢は20年前とは一変しているのですが、そこに冷戦時代の二極対立の構図をむりやり当てはめようとしているのが、チャンネル桜の「保守」です。

チャンネル桜の「保守」は、ものごとを右と左の二つに分けて、片方を善とし他方を悪とする、二者択一の「保守」でもあります。

善悪二元論が大好きな「保守」です。

対立し合う二項を前提としないと成立しない「保守」です。

チャンネル桜の「保守」は、また、架空の「保守」と呼ぶこともできます。

冷戦時代のイデオロギーの対立を前提とした「保守」だからです。

イデオロギーとは人間が頭で作り上げた架空のものです。

したがってイデオロギーの対立に基づく「保守」も架空の「保守」と呼ばざるをえません。

では氷付けでもない、二者択一でもない、架空でもない、リアルな保守とは何か。

私たちが、現実に、目で見、手で触ることのできるこの「場所」。

痛みと喜びとを感じながら毎日を生きて暮らすこの「場所」。

父母から受け継ぐとともに子孫に引き継いでいく使命を負わされているこの「場所」。

このリアルな「場所」を守るための保守こそ、リアルな本物の保守です。

日本の大地にしっかりと根を下ろした保守です。

右も左もない。日本人が一つにならざるをえない保守です。

守るべき「場所」、「国」はたった一つしかないのですから、

二つに分かれようがありません。

また、チャンネル桜の「保守」は、他の目的に利用されてしまいやすい「保守」です。

なぜかというと、二つに立場を分けて、一方を「善」とすることで、人々はそちらに傾斜するようになります。その結果、ある「日本以外の」陣営に組み込まれてしまう可能性が大きくなります。

しかし、リアルな保守は誰にも利用されることがありません。

なぜか。

「この場所を守った。この国を守り抜いた。」

話はそこで尽きるからです。

リアルな保守は、この「場所」以外のどこにも行きようのない保守です。

この「国」に行き当たって終わる保守です。

この国にただ生きて最後はそこで命が尽きるだけ。

話はただそれだけです。

突き詰めれば「その場所を生きた」という以外に、何も付け足すもののない保守です。

この保守は、人の話を聞いたり動画をみたりしてわかる保守ではない。

どんなに日の丸を振り回しても理解できない保守です。

各々の生きる場所が、「守るべきもの」としてくっきりと心の鏡に映らずには、

なんのことなのかもさっぱりわからない。そういう種類の保守です。

いちばん当たり前の保守ですが、現在、多くの人たちが見失ってしまった保守です。

一人一人の心の目に「守るべき場所」がくっきりと見えたときには、チャンネル桜の言っていることのまやかしや危険性も、必ずはっきりとお分かりになるはずです。

脚下照顧。

どうぞお一人お一人の生きる現実の「場所」を振り返ってみてください。

それこそがあなたがご自分の手でリアルに守らなければならないものです。

その「場所」は、誰かの言葉を鵜呑みにしたり、政治家を盲信したり、ホワイトハウスに署名することによっては守れないことにすぐにお気づきになるでしょう。

誰にも拠らず、どんな思想にも拠らず、あなたがその「場所」の主として立ち上がるしかないことにお気づきになるでしょう。

彼らはさんざん「保守分断」という言葉をふりかざします。

しかし、そもそも日本人を右と左に分断してしまったのは、彼らではないのですか?

私はただもともとの「場所」に戻ろう。

一つになって、その「場所」を大切にしようと、お話ししているだけです。


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「保守」とか何か」カテゴリの記事

コメント

確かに自民党、民主党(最近では維新もか)をはじめとして、統一協会と関係あるとされる議員が政界には多数存在してはおりますが、同時に神道政治連盟や日本会議などの保守系団体の会員だったり、それらに加えて他の宗教団体の支援を受けている議員も多いので、夫々の関係度の深浅も気になります(UCの秘書が入り込んでないか否か等を含め)。
僭越ながら、リチャード・コシミズとその信者みたいにならないよう、慎重に考えていきたいところなので、私自身もWeb上でですが、久しぶりに脱会食口や現役食口の様子など調べてみようと思います(←数年前に正体を隠して勧誘してきた食口により危ない目に遭いかけたのを機に、色々と調べまくったことがあったので。何にしても文鮮明の死や文家のお家騒動で弱体化を期待する元食口が多かったのに、まだ健在とは・・・。)
ただ私にとっては、TPPやUCの件抜きでも、自民党が信用できないことに変わりはなかったりもします。

投稿: まつぼっくり | 2013年3月11日 (月) 06時45分

チャンネル桜を見ることで保守になった自分を実感し保守熱に浮かされた時期もありました。(今でも見ることは有ります)

自分は靖国神社へ参拝や、皇居一般参賀へ行く事もあります。それが保守的な行いだと強く感じていた時期もありました。当初は意気込み乗り込む感じの勢いでしたが、今では穏やかに訪れる感覚です。

長い事ノホホンと暮らして来て、それまで意識した事もなかった日本と言う国を意識する瞬間に出くわした時、一気に熱を帯び手っ取り早い方法で、即席保守になってしまった感じです。保守熱に浮かされると言うんでしょうか。

私のように国や政治に無関心と言う時期が長く、国家観などという視点でモノを考えた事がない幼い日本人には、日本と言う国を意識するようになると、物事を単純に二者択一で捉えてしまう時期があるように感じます。その方が単純で分かり易いからです。保守的な自分になる為の作業をする時期になります。でもそういう時は目が曇りがちになり盲目的になりますね。

日本の保守勢力はずっとその場所で足踏みをして来たんじゃなかろうか?という偉そうな感想も沸いて来ます。伝統とか歴史とか言いながら、日本の保守政治は結局は戦後日本の中でしか価値を判断できていないような気がします。

ようやく、日本と言う国のことを考える人が増して来た事は間違いないように思うのですが、WJFさんの説く「リアルな保守」に育つまでには時間が短すぎ、また環境自体が育って来なかったような気がします。

一体、保守と言う人達は今まで何をして来たんだろう?という焦りもあります。

政治家にも、自分を分かり易くイメージさせる為に保守的な要素を使ってるだけの人が、実は多いような気がします。政治の世界にもリアルな保守は育っていないのかなと素人ながらに感じます。

投稿: KENKEN | 2013年3月 8日 (金) 00時35分

私はいつもここを参考にして議員を評価していました。
稲田朋美
安倍晋三
平沼赳夫
山谷えり子
など保守系の人は点数が高いです。
統一教会は保守なので全員高いでしょうね。
ここのサイトを作った人も統一教会の人かもわかりませんね。よくわかりませんが。アクセス数が累計12557515にもなっています。
議員の人たちは愛国者であるかもわかりませんが、国際勝共連合に連なる時点でどう判断していいのかわかりません。
チャンネル桜のデモや動画や掲示板で保守で纏まってしまって交流もでき、このままいけば日本国民全員が統一教会に知らない間に洗脳されてしまうのかもわかりません。
地元の議員もそうですが、安倍さん支持の時点で統一教会の繋がりなのか疑ってしまいます。
幸福の科学も統一教会も保守系です。保守系はみんな一緒というスタンスで打倒民主できましたが、そろそろ目を覚ます人が増えてもおかしくないですね。
秋葉原の熱狂から民主よりむしろ自民の方が問題ではないかと。

投稿: 選挙前ドットコム | 2013年3月 7日 (木) 20時41分

私もチャンネル桜に煽られた一人です。とにかくチャンネル桜の動画を見ることに専念してきました。
政治に目覚めさせてくれたのはよかったですが、中立を標榜して2000人委員会から毎月1万円の会費を徴収ながら安倍さんを熱烈に支持する姿勢は今から思えば支持者を冒涜していますね。今は安倍さん派が120人に増えたようですが、この人たちは全員統一教会の人なんでしょうか?
http://dailycult.blogspot.jp/2012/11/46_30.html

投稿: 疲れますね | 2013年3月 7日 (木) 20時16分

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