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2013年3月17日 (日)

三橋貴明はいつ詰むか (9)

(注)このように、チャンネル桜を始めとするさまざまな論客の言説を分析し、批判を加えているのは、彼らが憎くてやっていることではありません。もちろん、私は彼らがしたことを怒っています。しかし、この批判の目的は、彼らの歪んだ言説によって作り出された「安倍晋三は唯一無二の愛国・保守政治家である」とか「自民党は真の保守政党である」といった幻想を打ち砕き、現在日本が直面している国難にあたり、みなさんにもっと客観的な視点から、日本の未来のための柔軟な選択を行ってもらうために他なりません。

毎日毎日、マンガのような善悪二元論を、これでもか、これでもかと繰り出して安倍政権への盲目的な支持を煽りつづけてきた三橋貴明氏。

TPPの熱心な反対論者でありながら、TPPに積極的な安倍政権を支持すると言う、彼が抱え込んでしまった巨大な矛盾は、いつ、どのような形で解消されていくのでしょうか。

●今日の三橋貴明ブログ

FISH
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11492129335.html

●今日の善悪二元論

「安倍政権(善)」 vs 「構造改革主義者(悪)」

●今日の「見ざる・聞かざる・言わざる」

日本は安倍政権が誕生し、金融政策と財政政策については正しい方向に舵を切りました。ところが、「成長戦略」に名を借り、労働市場の改革、TPP、電力自由化など、現状の問題を解決するには「明らかに間違った方向」にも進もうとしています。

ユーロ圏の状況は、各国がユーロ加盟を続ける以上、解決しません。まさに、失われた○○年の道を歩んでいます。

だからこそ、日本は世界に率先して「正しい政策」によりデフレから脱却し、世界に範を示さなければならないのです。とはいえ、それを妨害しようとする「構造改革主義者」たちの勢力は未だ強く、今後は声を大にして「彼ら」と戦っていく必要があると考えるわけでございます。

正確には「明らかに間違った方向」にも進もうとしているのではなく、始めから間違った方向に進む政権であったということです。公約に「道州制」が掲げられていることから明らかではありませんか。TPPにしても、はじめから交渉参加の意思を持っていた。だから「聖域なき関税撤廃を前提とする以上、TPP交渉参加には反対である」などと国民の目をくらます公約を掲げる必要があったのです。安倍晋三が途中で変節したわけではありません。彼ははじめから首尾一貫していた新自由主義者であり構造改革主義者です。閣僚を「構造改革主義者」で固めたのも安倍晋三自身ではないですか。アベノミクスのような政策はめくらましにすぎないのです。

それを妨害しようとする「構造改革主義者」たちの勢力は未だ強く、今後は声を大にして「彼ら」と戦っていく必要がある

安倍晋三自身が「構造改革主義者」であるときに、あたかも、安倍晋三以外に「構造改革主義者」が存在して安倍政権を妨害しているかのような、欺瞞的な言い方はやめるべきです。

安倍晋三自身が過激な「構造改革主義者」であり、TPPや道州制という極端に新自由主義的な構造改革をどんな反対をおしきっても実現させようとしているのです。

三橋氏が「戦っていく必要がある」のは「彼ら」などという架空の存在ではなく、安倍政権自身です。

三橋氏はこのような茶番をいつまでお続けになるのですか? マスコミの歪曲を批判しながら、ご自分が毎日毎日、事実を歪曲した記事を書き続ける。そして国民をミスリードする。このようなことは決して許されることではありません。

本日も、やはり、下の三橋貴明氏自身の言葉を、彼に対して、投げかけないわけにはいきません。

三橋ブログ: 2011年10月26日 わたくしたちが今、やるべきこと

国民を「騙そうとしていた」「騙している」わけですから、あなた方は民主主義国家において情報産業で生きる資格がありません。もし、国民を騙そうとしていたわけではないのであれば、はっきり言って知能、知識不足です。いずれにせよ、あなた方に日本の情報産業における職はありません。

またコメント欄におもしろいコメントがありました。

1 ■TPPを利用した「一貫性の罠」 共産主義者が相手を自分たちに取り入れる手法の一つに 「一貫性の罠」があります。 人は、かつて言っていたことと一貫性を保つような行動をしたがる動物なのです。 そして、それを許容範囲内で漸次的にエスカレートさせられると、気づかないうちに罠に嵌ってしまう。 その手法を使い、TPP反対派の人たちを利用して安倍降ろしを画策している疑義があります。

TPPは日本を壊すものである。だから、安倍晋三は売国奴だ。
TPP反対なら、安倍降ろしをしなければならない。
自民党は売国党だ。

こういった囁きには注意が必要です。あるいは、そうやって嫌悪感を植え付け、分断しようと画策している可能性があります。


まさかTPP反対を理由に共産党や社民党などの似非政党を支持するのですか?
論理を飛ばして極論に走らないことが重要です。
普通に考えれば、不利なTPPは批准しないよう与党に働きかければいいだけです。懸念事項があるのならそれを直接伝えればいい。それが伝わらないのなら、単に見られていないか、説得力のある説明になっていないから。あるいは、それが重要とみなされていないからです。
自分たちの意見を通したいのなら、自らの表現力を磨きましょう。

<参考>
http://www.amazon.co.jp/dp/4414304164
http://www.amazon.co.jp/dp/4414302854
http://www.amazon.co.jp/dp/4896670116

重要なので繰り返します。極論に走るのはやめましょう。

このコメント投稿者は、TPPに反対し、それゆえにTPPをやる政権に反対する立場を、首尾一貫しすぎていると批判しているのですが、この方は、ご自分が、安倍晋三を擁護することにおいて首尾一貫しすぎている事実は全く無視しています。自分が安倍を支持しているから、安倍がTPPをやろうと、国を壊そうと、国を売ろうと、安倍を首尾一貫し続ける。「一貫性の罠」というなら、このような国家に実害を与える態度こそを「罠」と呼ぶべきです。それに対して私たちは首尾一貫国を守ろうとする。そのためにTPPに反対し、TPPをやろうとするような政権は拒否する。両者の違いは、何を守るために首尾一貫しているかという違いにすぎません。私たちのように首尾一貫、断固たる決意で国を守ろうとする人間にとっては、国を破壊する政権を首尾一貫支持しつづけようとするがんこな人々の存在は実にやっかいです。

●その他の参照記事

「インチキな仕立て屋」と「正直な子ども」
インチキな二人の仕立て屋の大いなる自己矛盾
三橋貴明氏は何がしたいのか
三橋貴明氏は嘘をつくのはおやめなさい
警告: 安倍政権の新自由主義的本質を隠蔽しようとする情報工作について
三橋貴明氏への公開質問状


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コメント

シカマキさん
戦後日本人で洗脳されていない人などいないのではないでしょうか。同じ日本人同士ですから、互いにレッテルを張り合うのは、慎みたいと思います。

投稿: WJF | 2013年3月24日 (日) 02時00分

こんにちは。

ネトウヨの安倍支持って、自分の好きなアイドルの「何々ちゃんを応援しよう!」とかアニメのキャラに盲目的に金突っ込んでいる幼稚でアホなおこちゃまレベルと変わらんでしょう?あり得ない相手に自分に都合ばかりのいいあり得ない願望をぶつけて気持ち良くなっている人たちです。

とにかく近視眼的過ぎて、人や物事にはいろいろな面があるということが、どうしても理解できないらしい。○○なら全て正しいという考え方そのものがそら恐ろしいです。どこまでも盲信して突っ走ってしまう。途中で立ち止まってみるとか、別の面から見てみようとか、他人の意見を聞いてみようとか、こういうことが全くできない…というよりはそもそも人間として当たり前のそういう能力がすっぽりと抜け落ちた欠格者なんでしょうが、本人はそれをどうしても認めない。

だからアニメのキャラごときが処女でなかったと言っては本をズタズタに破いたり(しかも愚かにもその画像をネットにアップしたりする)、男関係が判明したくらいでアイドルを執拗なまでに叩きまくる。それまでその対象物に恐ろしいほど熱を上げまくって、どれだけ金と暇を費やしてきたのか知らないが。痛い目に遭っても目を背けて、自分の見誤りや間違いは認めたりは絶対しない。この層とネトウヨって完全にかぶっていますね。

こんな幼稚で下劣な思考レベルのままで政治経済とか国防とか語って欲しくない。文字通り心底迷惑なので。こういうやつらだけが騙されて勝手に酷い目に遭うなら、別にいいんです。そうじゃないところがものすごく罪深い。周りの人間をも道連れにするところが死ぬほど迷惑、いや万死に値する。外患誘致罪で死刑になってもおかしくない。

で、三橋氏はさすがに信者ほど馬鹿ではないから、自身のブログで以下のように述べたりしながら、こんな逃げ道を作っている。いやはやどこまでも卑怯な男だ。この男はいつも、最後の最後は煙をまいてこうやって逃げだす。毎度おなじみのパターンなのに、まだついていく人がいたとは…正直驚いた。

> 当たり前ですが、わたくしは安倍政権を今でも支持していますが、「100%丸ごと支持する」という話ではありません。何度も書いていますが、自分と100%同じ価値観、同じ政策を持つ政治家や政権など有り得ません。

> デフレ対策や「戦後レジームからの脱却」のように、評価するべきところは、評価する。批判するべきところは、批判する。この種の「当たり前」の「是々非々の姿勢」を、日本国民は思い出す必要があると思います。

…国を売り飛ばす(どころか丸ごと捧げる←非常に的を射た表現ですね)という最大の罪、一番やってはいけないことをやった政権に対して、一体この先何を期待するというんでしょう(笑)。まさか、目くらましの束の間の株価上昇を本気にしているとか?日本人は今後は基本的人権すら失うというのに?場合によれば命さえ危ぶまれるというのに?

これでは騙される方が悪いですよ。

投稿: シカマキ | 2013年3月24日 (日) 01時28分

神風とよばれていたのにねさん
安倍がTPP交渉参加表明をして、なおかつ自民党が参院選にかってしまえば、「国民がTPP交渉参加を認めた」というメッセージになってしまうため、TPPにNOという有権者のはっきりとした意思が参院選の結果として伝わることが大切と思います。それが、どんなに微弱なメッセージで終わるとしても、Noという意思表示を選挙を通して形にしていかなくてはならないと思います。

投稿: WJF | 2013年3月18日 (月) 01時40分

WJF様
上念司さんの、安倍総理バッシングを回避させる為の様な 「アメリカメディアは日本をこう見ています」という内容を語る『ザ・ボイス』を添付致します。2013.3.13収録です。
TPP交渉参加が発表される前に、された後のダメージ対策かと思われます。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm20324217

TPPの脅威は言うまでもなく、交渉能力というより…交渉する気がなく、WJF様の言われる通り『売るのではなく捧げる行為』がもうすぐ公に堂々となされようとしています。参議院に自民党以外としても、、
相手は巨大すきて…。。どうにかならないものでしょうか。。

投稿: 神風とよばれていたのにね | 2013年3月18日 (月) 00時46分

WJF様

次回の参院選でTPPを阻止する目的で、敢えて左翼系政党に投票する人達もいると思います。
安倍総理がTPPに邁進し、新自由主義政策を次々に打ち出すなら、それを食い止めなければ日本は崩壊するからです。

彼等の目的は日本を護る事です。
ですから左翼系に投票した後も、その左翼政党の行動に目を光らせて、日本を損なう行動を取れば全力で反対運動をするでしょう。

「断固、安倍総理支持!」を叫ぶ人達は、彼等を見損なっています。
逆に安倍総理なら何でもありで丸投げで、日本を護る意識を欠いてるのが、揺るぎない安倍総理支持派に見えます。

投稿: 中野剛志さんのファン | 2013年3月17日 (日) 14時28分

pinkさん
困ったものですね。分かってて煽っている人たちも中にはいるのでしょう。めげずにがんばっていきましょう。

投稿: WJF | 2013年3月17日 (日) 13時40分

神風とよばれていたのにね さん
彼らのプロパガンダの目的は、参院選での安倍政権の勝利という一点にしぼられています。日本の憲法を改正し、集団的自衛権の行使を可能にするのが彼らの目的です。そしてそれは日本の国益のためにそういっているのではありません。その目的を遂げるために、TPP交渉参加表明後も、安倍への支持を失速させないため、ああいったり、こういったり、意味のわからんへりくつをこねています。TPP交渉参加とTPP参加は同じだと以前には言っていたチャンネル桜自身が、今では「TPP交渉参加とTPP参加は別だ」と言い出す始末です。教えてくださった動画もあとから細かく分析してみますが、彼らのでたらめに耳を貸さないようにしてください。

投稿: WJF | 2013年3月17日 (日) 13時38分

WJF 様
はじめまして

安倍首相信者(+三橋氏信者)は
「まだTPPに参加したわけではない」
「安倍さんはTPPの危険性を知ってるはず」
「安倍さんは参加しないって言うはず」等々
ほほえましいですね(笑ってられないのですが)
彼らは国を失っても「安倍支持!TPP反対」と言い続けるでしょう

彼らが(三橋氏含め)「安倍支持!」と言うことが
TPP反対の邪魔をしてるんですけどね
それがわからないとは・・・困ったもんです

さて、私も今出来る事を頑張ります

投稿: pink | 2013年3月17日 (日) 13時36分

WJFさん

過去の記事を拝読いたしました。水島氏、三橋氏へ疑問が晴れました。。
純粋に希望的観測で夢あふれる報道をしていたのではなく、意図をもって洗脳誘導を仕掛けていたのだ、この期に及んでも。
西田先生へも尊敬しておりましたが、残念でなりません。

何においても 煽られず、誘導されず、別の視点から 冷静に見極めれる自身になります。

桜ブレーンの 上念司さんが、海外からみたTPPの本質、日本の状況は本当は悪くないのではないか?交渉参加となった日本を警戒するような記事を分析し紹介しています。(ご存知でらしたら失礼致します)
この、今までの視点から抜け出し、海外メディアなど総合して広い視野で物事を見るように勧めています。

【上念司】特ダネ 三橋貴明の「新」日本経済新聞
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/03/14/jonen-34/

WJFさんはどう読まれますか??

投稿: 神風とよばれていたのにね | 2013年3月17日 (日) 13時11分

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