批判的に聞く(4): 【直言極言】我々は何をなすべきか?TPP交渉参加を踏まえて[桜H25/3/15]
亡国の使徒、チャンネル桜・水島総の妄言を暴く(3)の続きです。
以前の強烈なタイトルを、ニュートラルなものに変えました。
参院選に向けての、言論批判として、このシリーズは地道に継続していくつもりです。
「批判」という言葉を「悪口」や「あらさがし」という意味と誤解される方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでは、「物事の可否に検討を加え,評価・判定すること。(大辞林)」という意味で使っています。
チャンネル桜水島総氏の発言を注意深く聞き、気づいた点がありましたら、コメント欄にお寄せください。
後ほど、私の視点から気づいたことを述べさせていただきます。
一つ、これは戦いであります。TPPというのはまさに亡国最終兵器。アメリカの仕掛けた日米構造協議からずっとですね、それから郵政民営化、それの集大成、こういう形で仕掛けられた非常に危険な、日本を日本でなくする交渉となるわけであります。つまり国柄をなくす。グローバリズムという名の下にですね、あるいは国際自由貿易、こういう名の下に、国柄と言うものを失くしていく。もっと言えば、実はこれは討論、今週の討論、土曜日行ったことですけれども、アメリカナイズ化ということですね。こういうものをめざしてものである。まさに経済植民地、経済保護国、こういった形でこのTPPがあるという、その本質ですね。これを我々は踏まえなければいけない。
これをはねのけるにはどうしたらいいか。まず戦いと言うのは、自分たちの意志があります。意思とそして戦力。武力といってもい、こういう兵器の力が必要です。まず意思の力というのは、この問題、TPP問題の交渉というものは、これは国柄を問う問題である。こっちで儲けた、あっちで損したとかそういった損得勘定の問題ではないという基本的なところであります。討論でもでましたが、たとえば国民皆保険。この問題は混合診療、だんだんだんだん保健医療のファーストクラスを選んで、だめな人たちにはあまりいい医療を受けられないようにする。ところが我が国のいわゆる国民界保険の医療の中では、万人等しく貧乏人も金持ちも同じような形の医療を受けられる制度になっているということがあります。これは私から言えば、討論でも述べましたが、いわゆる家族のような国家、アメリカと違って、お金を払って自由に診療できるからいいんじゃないか、そういうことではなくて、お金がなくても国民みんなの力で、お互いの命や生活を支えていく、そういった家族のような国、こういった国柄を示すすばらしい制度であるわけであります。これまでそれが当たり前のようにやってきた我々はそれに気づきません。こういう国柄を守る戦いであるということがあります。
そして、では、アメリカという国、大きな国が、命がけで死にものぐるいで、我々の国にこのTPP、自分たちに有利なものを要求してくる。そして日本を財布にしようとしている。経済植民地にしようとしている。こういう本質の中で、我が国の現在の状況を見たいと思います。これは例えば、自民党は今回交渉には参加することになりました。二百数十人の人たちが、留保をつけながら一応賛成する。脱退も辞さないと言うのが最後にちょろっと書かれております。そういう中で、もし、他のこともさまざまな可能性を考えなきゃいけないですけど、自民党はそういう状態で、交渉に参加することをいやいやながらの人たちを含めて、表明しました。ところが、じゃあ他の野党はどうか。維新、TPP大推進であります。そして平沼さんのグループは、沈黙を守っています。これも一つのやり方だと思いますけども、維新という政党は選挙のときからTPP大推進です。橋下代表は、あんな安倍さんのやり方では生温い、もっと進めろというような形。もちろんみなさん知っているようにみんなの党も、もっと言うと、改革、そういった政党や民主党ですね。民主党は野田内閣以来、アメリカの言う通りべったりで進めて来た。こういう状況があるわけです。ということは自民党が唯一、TPPに疑問を呈していたけれども、他の野党は全部、共産党、社民党を除けば、TPP推進派になっている。反対派の受け皿はどこにもないわけであります。そういう選択肢である。そしてマスメディアは産經新聞から朝日新聞迄すべての新聞がTPP推進。経団連も大推進。というような状況の中でオールジャパンが、まるで特に戦後体制の味得者ですね、それから権力をもっている人たち、これが全員そろいもそろってTPP推進を、賛成をしている。政党もメディアも、そして経団連も、そして我々が一番注目するのは、戦後保守と言われた人たちが、真っ先に先頭を切って、TPP推進を唱えているということであります。
こういう状況の中、私たちはどうすべきか。ここで、前こないだも言いましたけれど、安倍さんがTPP反対したらどうなるか分かっていると思います。安倍内閣は参議院に基盤をもっておりません。ねじれ現象がまだあります。参議院選挙前にはそうなっています。総ぐるみでメディアが叩き始める。アメリカもこんな安倍はだめだと叩き始める。叩き始めるというより、抹殺というよりも、やめさせようとするでしょう。戦後保守も日本の国益を損なった男ということで叩きます。こういう状況を選んでいいのかということですね。
そしてもう一つ言えば、もし参議院に勝った場合は、いつも言うことですけれども、少なくともあと数年感、三年間でも二年間でも、選挙をしなくて長期政権の道が開く。そのとき初めて武器をもってアメリカやその他と交渉できるようになるんではないか。国内でも自分の力がつかなければ、うんと極端な話をします。電車の中で例えば、痴漢にあっている女性に、すごいおそろしい男がやっているとしたら、その時彼女に武器を持たせなきゃ行けない。もしその人が合気道五段だったり、女子ボクシングのチャンピョンだったら、こらといってボンとやる。もっと言えば、レスリングのあの金メダリストのアルソックの宣伝やっている方みたいな方ならぎゅっとやることができる。しかし、何もできない女性が、そういう形になった時、そこでお前しっかりしろと、戦えと、四五人のとんでもない男たちに取り囲まれてお前戦えと、言うことができるかどうか。まず、武器を持たせてやらなきゃいけない。それで、その人たちとどう対処するかができるということを考えなきゃいけないと思います。
参議院選挙はそうだと思います。その後、基本的には交渉をずるずると重ねながら、時間切れ、引き分けという風にもっていくか。あるいは思い切って、政権基盤の強さを元に、私はTPPに参加しないと表明するか。あるいはTPPという名の下、できるできないということは別ですけれども、徹底的な交渉をして、自分たちに有利に国益に有利な形で持ち込めるか。これはほとんど不可能だと思いますね。私はその前の二つだと思いますけれども、そういう中で、三分の二近い勝利を得て、参議院の、自主憲法の道やあるいは自衛隊法の改正その他教育の問題、こういうものを踏まえた道を、戦後レジーム脱却の道を作れるか。これがTPPの結果、交渉の結果を占う、あるいはそれを左右するものだと思うわけであります。
そういう中で、安倍首相をですね、一部、討論でも出ましたけれども、なんで水島さんは安倍さんをそんなにするんだと、もっと悪い言い方をする人はですね、安倍を擁護して国家が滅びてもいいのかとそういう言い方をする人は本末転倒であります。国を守るために、このTPPという亡国兵器と我々は言いますけれども、これを守るために今選択肢は安倍しかないじゃないですかと、じゃあ誰がいますかといつも聞くんですけど、そういうとだいたい答えられない。自分の国を本当に具体的にどうするかっていうのが我々問われている。当事者意識で自分たちがどうするかを問われている。そのことが今、私たちに問われているわけであります。
今私たちがやるべきことは、参議院選挙に勝つ、そして安倍政権に本当にアメリカやその他と力で戦える、そういった政権基盤、自由と民主主義でありますから、そういった強固な政権基盤ができれば交渉に対しても、少なくとも力をもって交渉することができる。そして時間と言う要素を大いに利用して、ずるずると引き延ばしながら、やめることはやめる。もっと言えば、安倍首相が決断して、やっぱりこの条件では飲めませんと、うちはこれは辞退しますと、こういう風にもっていくいうことであります。
そしてもっと極端なことを言えば、もしこれがTPPで脅されて、圧力という説もありますから、押し切られたら安倍さんはどうするかということであります。それでもですね、じゃあどうするのと我々は問われるわけです。安倍さんは辞任する、やめさせる、ところが受け皿がまったくないんですよね。そういう状態が実は現出する。これがやっぱり今現実の戦後の日本の現状ということであります。行くも地獄、戻るも地獄。68年間、我々はこんな日本にしてきたということ。これは繰り返し私は言います。自分たちの痛みであります。安倍さんにすべてを任せるというわけにはいきません。この責任を我々が自分たちで作ってきた。特に私は六十代ですから、本当にその時代が日本のとても恥ずべき時代。これを作ってきた人間。それが今身を呈してTPPという亡国最終兵器、アメリカの放った、こういったものに対して抵抗するには安倍という個人ではできません。あるいは自民党もできません。あるいは野党はとんでもなくできません。むしろ推進してます。そういう中で国民が草莽崛起という中でTPPは絶対認めない。日本国として認めない。先祖も認めない。子孫も認めない。こういう姿勢そして、国民運動を盛り上げることが、日本の戦後レジームの脱却の第一歩となると考えるわけであります。今日は以上です。
分析編は下の記事をご覧下さい。
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コメント
北野茂良さん
大正解です。
投稿: WJF | 2013年3月18日 (月) 17時18分
最も重要なポイントをまとめると、
阿部は参院選で勝つために、TPP交渉参加するのは止むを得ないことである。それは交渉参加しなければ、アメリカやマスコミから叩かれて勝てなくなってしまうからである。
参院選に勝てば交渉を引き延ばしたり、自国に都合のいいルールを通せるかも知れない。
そう言う意見が通用するには、阿部が新自由主義者ではなく、TPPに少なくとも「慎重」である、また米国の犬ではないという前提が成り立ってなければ有り得ません。
阿部自身が急進的な新自由主義者であり、米国の犬であることは疑いもない事実であるため、こんな意見は全く成立しえません。止むを得なく交渉に参加を進めてるわけないでしょう。
アレが米国に物申すって、私には全く想像がつきません。清和会って、米国の犬中の犬ですよ。
投稿: 北野茂良 | 2013年3月18日 (月) 16時00分
水島社長は充分TPP の危険性を知っている。
御自分が無茶苦茶な事を言ってるのめわかっている。
それなのに、水島さんはどうしてそんなに安倍さんを支持するんだ。
国がほろびても、安倍さんが生き残ればいいのか?と言われ、その意見が本末転倒だと言っている。
そして、戦後このような国にしたのは私達国民だ、安倍さん一人に押し付けていいのか?と言っている。
私は、今これを書いていてこの人は、すっかり憑依されていると感じました。
もはや、冷静な判断力がない、骨の随まで安倍晋三教に毒され、それを正義かの如くとうとうと話す姿は、もはや立派なカルトの指導者です。
本当に気味が悪い。私は批判するためでも、もう二度と桜と、水島さんは見ません。
こちらが、おかしくなりそうですから。
投稿: あだりん | 2013年3月18日 (月) 14時24分
憂国さん
このシリーズの趣旨は「批判的な聞き方」を訓練していただくことです。そして「批判的な」聞き方とはそのような迷いに満ちた聞き方ではありません。同時に人の言葉を信じ込む聞き方でもありません。いろいろな情報に振り回され、惑わされ、呑み込まれないためにも、ぜひ「批判的な」話の聞き方を訓練されてください。注深く聞き、話の中に何か矛盾したことはないか見つけてみてください。もちろんこのブログの記事も信じるのではなく「批判的に」お読み下さい。
投稿: WJF | 2013年3月18日 (月) 06時22分
水島さんの話によるとTPP賛成は安倍さんの本音ではなくTPPのISDS条項はまだ他の国も問題視しているので交渉できる余地があるし、他の案件も決まっていないことも多いので参議院選挙後に90日間ルールを経て本気で交渉するつもりなのかもしれません。
それよりも第一次安倍内閣でマスコミによって潰されたのでTPPに交渉参加にしておけばマスコミにたたかれることはないと読んでいるのではないでしょうか。水島さんもそう話されています。高支持率を維持して参議院勝利の暁が日本にとっての解体の本格スタートではないでしょうか。
どうしたらいいんでしょうか?
投稿: 憂国 | 2013年3月18日 (月) 06時13分
安倍さんは選挙前からTPP賛成、道州制導入、憲法改正を掲げていました。この言葉を聞いただけでも国家存続の危機が見て取れます。この危険な法案を掲げる安倍さんを水島さんは直言極言ではいつも支持するしかないような発言をしているような気がします。
チャンネル桜を見続けていたので安倍さんしかいない気持ちになりました。
水島さんは今回の安倍さんの本気度は今までとは違うと盛んに強調し、総裁選・衆院選ではチャンネル桜をあげて応援しており、水島さんは〇〇教会の信者であるという情報もあり、宗教の肩入れに危惧を強く持っています。
まず超党派で結成する〇〇日本の安倍さんと平沼さんを代表とする議員がチャンネル桜やニコ動に頻繁に出て保守派を強調しています。調べたら〇〇連合の議員がほとんどのようです。そして倉山さん、上念さん、三橋さん、西田昌司さん、青山繁晴さんなど安倍支持派がニコ動で毎日上位ランクにいます。倉山さんはTPPはどうでもいいといい 西田さんはTPPはしかたがないという語調に安倍さんの訪米前になっていました。my日本の掲示板では安倍さんチラシや自民党のチラシや旧たちあがれ日本の人権救済法案のチラシなど1000万近くの勢いで配布されています。インターネット対マスコミなどと煽り、テレビは見ないような流れを作っていると思います。
そして今回安倍さんの掲げる政策が国際〇〇連合の新聞に書かれていた内容と一致しています。
日本の危機ではないでしょうか。
天皇解体、日本解体の流れと思うのは私だけでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=otK8HburNPc
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=tROXE9UGi9Q
投稿: 憂国 | 2013年3月18日 (月) 04時56分