亡国の使徒、チャンネル桜・水島総の妄言を暴く(3)
「批判的に人の話を聞く思考訓練」シリーズ
新しいお題です。チャンネル桜、水島総による最新の「直言極言」です。
水島総は、ここでも奇怪極まりない倒錯した発言をしています。彼の話を批判的に聞き、「ここが変だ」と思われる箇所があったら、コメント欄に意見をお寄せください。
後ほど、私の視点から「ここが変だ」と思う点を、この記事を更新し、述べさせていただきます。
みなさん、こんばんは。「直言極言」の時間です。今日はですね、木曜日もお話した件でございますけれども、安倍内閣の、究極の選択、もっと言えば、安倍内閣に対する国民の究極の選択、こういった問題についてお話を申し上げたいと思います。それは、今回奇跡のように生まれた安倍内閣、これが、今、様々な形で、問題に打ち当たっているということですね。と言うのは、一番大きな問題はTPP問題であります。
私たち、がんばれ日本全国行動委員会は、TPP絶対阻止、そして安倍内閣絶対支持と言ったようなことを主張しております。御存知のように、これを矛盾と考える人たちがいるわけであります。安倍内閣は、少なくとも安倍首相は、来週、このTPP問題、TPPの交渉参加、これを表明すると言われております。たぶんそうなると私は今思っております。そしてさまざまな委員会を作りました。これ、ガス抜きという話もありますけれども、その中のいろんなさまざまな研究部会。中で、西田昌司さんが金融を担当、金融部会のところの、まず座長というか責任者になりました。西田さんと私はほぼ同じ考えであります。TPPは百害あって一利無しと言うことが、今までも、これからも、私も主張してきたことであります。そして私たちは、来週の討論は、TPP問題、東谷暁さんなどを含めて、TPP問題について、これ反対派がほぼ全員ですけれども、なぜTPPがまずいかという話を討論でしてみたいと考えています。
そういう中で、安倍さんが、このTPPを推進するんじゃないかと、結局TPPに賛成なんじゃないかと、いうような形で、もう安倍は国賊であるとか売国奴であるとか、そして参議院選挙で、このことを安倍さんに知らしめなきゃいけない、ということを言う人たちもたくさん出てきました。予想はしていましたが、こういう人たちがぞろぞろ出てきた。誠に残念で悲しいことであります。
私たちは、政治の現実というものをもっと冷酷に冷徹にみなければなりません。というのは、二つ考え方があります。一つは、シュミレーションです。これは想像力の問題です。もし、安倍さんが、「いや、私はTPPに反対である。私たちはそれをやらない」と言うことを言ったら、私も拍手いたします。しかし、拍手しながら危惧をいたします。アメリカに対してどういう形にするんだ。あるいは全マスメディアが、産經新聞から、日経、朝日、読売、毎日、東京、中日、すべてTPP推進を言っているところでございます。そしてテレビも全部それに従った形で、TPP推進を主張し、そして煽動しています。そしてもっと言えば、戦後保守と言われる人たち、こういう人たちもTPP推進論者であります。せいぜい反対しているのは共産党とか社民党、あるいは農協や医師会といった、そういった人たちであります。こういう人たちを、テレビや新聞は、利益、自分の利益追求のためにそれを反対していると、そういう言い方をしているわけであります。
私たちはまた違います。国体破壊、国柄の破壊であるから、TPPは絶対反対する。してはならない。日本が日本でなくなる、これは協定になると、そしてもっと言えば、ISD条項。国際慣行を超えてですね、政府を企業が告発できる。あるいはラチェット条項があります。これは後戻りできない、嫌になったからやめます、もとには戻りますと言うことができない、そういったものであります。そしてISD条項の、いわゆる裁判にると言っても、第三者が、それを仲裁する。そこの第三者は何でしょう。IMFに見られるように、これはアメリカ主導の仲裁機関になるわけであります。これは決して中間的な中立的な立場ではないということを私たちは自覚をしなければならない。
こういうこともあってTPP反対ですけれども、今言ったように、マスメディアが全部反対する。経団連が反対する。アメリカもにらみをきかせて反対を見つめている。こうなったとき、7月にむけた参議院、安倍自民党内閣はどうなるかということであります。散々にマスメディアが叩きまくる。そしてそれに乗っかって、戦後保守も安倍首相は間違った、国益を損ねた、もうだめだと、散々叩きまくります。メディアの力は、衰えたとはいえども、大きなものがあります。全メディア、新聞、テレビ、そして経団連、そして「正論」などで書いている戦後の保守派の人たち、こういう人たちが一斉にこれを叩く、それからアメリカも安倍はやっぱりだめだと、これは危険だと、排除を考えます。アメリカに反抗をした首相、こういう形で、たぶん参議院選挙は安倍は、安倍さんは、安倍内閣は相当な危機に陥ると思います。それは誰がやったか。戦後保守を代表とする、マスメディア、戦後体制であります。戦後体制の連中が、安倍内閣というものの危険性を察知して、これを潰しにかかる。こういうことが起こるわけです。これは間違いありません。
もう一方、安倍さんが今回交渉に参加しました。私はこのことはあまり言いたくなかったんです、選挙のことで。しかし、言わざるを得ないと思いまして今日は言いますが、安倍さんは、これによってTPP交渉参加をするということで、全マスメディアが安倍さんを批判できなくなりました。7月まであと四ヶ月、マスメディアが格好の材料として叩こうとしている、このTPP交渉参加と言う問題について、マスメディアはほめざるを得なくなった。テレビも、新聞も、これはいいということになっています。そして、アメリカも是とします。おお、安倍内閣を認めるか。小泉進次郎なんかを使ってですね、こういうことをやっているわけですけれども、よくやったと。そして経団連は大歓迎。住友化学なんか本当にそういう意味であって、日本の企業とは言えない金儲け集団になっていると私はなんかは個人的には思っておりますけれども、その代表の、まあそういった人たちが大歓迎。農協、あるいは、医師会、こういう人たちにも、なんらかの形でフォローをするという形になります。
そして選挙。安倍内閣は、勝利する。このままいけばですね、そして反対する人たちだけが、私たちはTPP反対で、思いは同じ人たちが、逆に安倍内閣の足を引っ張ろうとする。何の現実的な、次の手も考えないまま、安倍は腰抜けだ、嘘をついた、という形で、そういうことをやる人たちが出てくるわけです。しかし、たぶんそれでも安倍内閣は勝利するでしょう。敵にしなかった、味方にはしないけれども、マスメディアを敵にしなかった。これによっておそらく安倍自民党内閣は勝利するでしょう。それが過半数を超えることだけになるか、あるいは三分の二までいくか。この後、具体的に私たちは、安倍内閣の、戦後レジームからの脱却、これをはっきりと見届けるような形にならなければなりません。
今言ったようにですね、小手先のことではなく、本当に戦後体制を変革するつもりがあるならば、一歩前進、二歩後退、こういうことを繰り返しながら、私たちはやっていかなけれぱなりません。先週、徳川家康の話をしました。力はあるのに臣下の礼を豊臣秀吉にとって、頭を下げて、臣下の礼をとった。しかし、最終的には、自分の国家の主役になる、江戸幕府を作る、そういう形に持っていった。時間と言うものの中、あるいは現在の状況。戦いと言うのは兵器がなければ戦えない。武器がなければ戦えない。思いだけでは戦争に勝つことはできない。むしろ敗北して徹底的にやられてしまう。それほどアメリカという国は強大であります。これは甘く見てはならないし、思いと言うものと、現実の政治、あるいは現実の社会、現実の世界、これを一歩一歩変革せざるをえない。
あの熱心な人たちは、一挙に日本の体制が変わると思っている。自分の体を考えていただきたい。私はこれだけ太っている。木曜日もいいましたが、スマートになりたい。元の筋肉質の体になりたい。10キロ、20キロやせたい。そう思っても、やるとしても、急には変えられない。むしろ、そういう強烈なことをやれば、体を弱らせ、免疫力を衰えさせ、むしろ死に追いやられるかも分からない。こういうことを考えた時、私たち保守の思想家、あるいは運動家、こういう人たちは、残念ながら、あまりかっこうはよくないかもわからないが、急がば回れ、遠回りをしながら、いつも言うように、ぽんこつ車をなだめすかしながら、ごまかしながら、凍結した道を、スタッドレスタイヤなしで、とりあえず、スタッドレスタイヤが用意できる、あるいは、チェーンが用意できる、ぽんこつ部品、公明党のような部品を変えられる、参議院選挙後というもののステーションまで、私たちはそのクルマをなんとか運んでいかなければいけない。そのことを考えた時、みなさんにもお解りいただけるんじゃないか。
日本が大事なわけであります。その日本を滅ぼすTPPというものを、そういう形で我々が引き受けなければいけない。交渉参加と、参加はまた違う。時間と言うものを我々は持っている。そして日本の国民の強い反対がその交渉へのバネになる。今、戦後保守がやっているようにTPP推進と言ったら、アメリカがほらみんな国民が賛成しているじゃないか、認めろということになってしまう、ということであります。このことを改めまして、皆さんにお伝えしたいと思います。共に歩んでいただけることを望みまして、今日の「直言極言」を終わります。
簡単に上の話のおかしな点を箇条書きにしていきます。
●安倍晋三が参院選に勝つためにTPP交渉参加を容認するしかないのだと述べている
●TPP交渉に参加して、安倍が参院選に勝ち、自主憲法を制定したところで、家を解体されて、青天井の下で障子の張り替えを行うようなものであり、意味がない。
●「小手先のことではなく、本当に戦後体制を変革するつもりがあるならば」TPP参加を容認するのではなく、不参加を表明しなくてはならない。
●「あの熱心な人たちは、一挙に日本の体制が変わると思っている。」一挙に日本の体制を変えようとしているのは、TPP参加や道州制の導入を目論む安倍政権である。私たちは一挙に日本の体制を変えるなと逆のことを主張している。
上の話の最もおかしな点は、安倍晋三が参院選で負けることの方が、日本がTPPに参加して国を滅ぼすことよりも深刻な問題だと述べている点です。水島総の価値の優先順序は、安倍>日本であり、完全に転倒しています。
上の水島総の話に対する批判は、水島総がやせられないように、日本は亡ぶしかないと言うのかという記事に詳しくまとめています。

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この記事へのコメントは終了しました。







コメント
動画、おかしさを感じますね。
・まず「究極の選択」と言っているので、どちらを選ぶか悩ましい問題があるということで、今回はTPP推進 対 TPP反対 なのでしょう。
・「国体破壊、国柄の破壊、日本が日本でなくなるのだからTPP反対だ」と言い、ISD条項やラチェット条項があり、仲裁期間もアメリカの息が掛かった団体であるから良くないとまで言っている。
・メディア、経団連などはTPP推進派であり儲け主義であり、安倍さんがTPPに反対すれば叩くだろうという意味のことを言っている。また、その力は強大だと認めている。
・また、アメリカの力も強大である。
・マスコミの叩きを避けて、安倍政権を参議院選を勝たせることが、戦後レジームからの脱却につながる、損して得取れとの持論が(前回と同じく)主張されている。
(1)アメリカの力が強大であるなら、TPPへの参加で不利な条約をいったん飲んで国体が破壊されてしまってからでは勝算がありません。
(2)今回も「損して得取れ」論でしたが、安倍政権が参院選で勝った後に日本を取り戻してくれる根拠がどこにあるのでしょうか。著書か何かで書いているとかあるならともかく、水島氏が信じる理由がまったく説明されていません。
(3)Ch.桜はそもそも既存の沢山のマスメディアに対抗していくためのマスメディアだったのではないでしょうか。百歩譲って桜の力はまだ小さいと自認しているとしても、TPPで国が滅びるとまで言っておきながら反対しないのでは、既存のマスメディアと何も違わない。
投稿: sakamoto | 2013年3月10日 (日) 02時45分
きょんさん、
「TPP交渉参加」=「TPP参加」であることは、彼らの言葉を引用したように、中野剛志さんや三橋貴明氏はじめ、TPPの論客が繰り返し述べてきたことです。
投稿: WJF | 2013年3月10日 (日) 00時20分
今更ながらで大変申し訳ないのですが、交渉参加=参加ということではないのでしょうか?
勉強不足でスミマセン。
日本を滅ぼすTPPには反対…
でも我々は引き受けなければならない…
安倍さんを支持する=交渉参加は免れない…
毎回ながら『結局どっちなんだよ!』と思った次第です。
投稿: きょん | 2013年3月10日 (日) 00時10分
付け足します。
この 「マスメディア」の
「安倍内閣の究極の選択」と「安倍内閣に対する国民の究極の選択」
この二つは、参院選勝利には、TPPに交渉参加(すでに交渉と言うよりどれだけ非課税障壁を日本が取り除くか)参加は、いたしかたない
それは「痛み」であると述べておられます。それをしなければ、戦後レジームからの「脱却」は無理と言っておられます。
Aしか選択肢がない。この考え方そのものが「戦後レジーム」そのものです。
投稿: warakujapan | 2013年3月 9日 (土) 16時14分
WJFさんこんにちは
この 「マスメディア」 は
「安倍内閣の究極の選択」と「安倍内閣に対する国民の究極の選択」
二つを「お題」として提示されております。
そして、そのお題の「究極の選択」←(究極をつけるところがポイントです)
「安倍内閣」が一番の問題にあたっているのが「TPP問題」である。
西田昌司さんが金融を担当し責任者になり、その西田氏とほぼ同じ考えである事を強調(つまり、西田氏の言葉は、このマスメディアの声であると言っている事になります)
TPP問題、東谷暁さんなどを含めて、TPP問題なぜTPPがまずいかという話を討論でしてみたいと考えています(このマスメディアはいかにTPP反対をしてるかを表せます)
参議院選を意識した発言をされておられます(このマスメディアの重大カードです)
安倍さんが、「いや、私はTPPに反対である。私たちはそれをやらない」と言うことを言ったら、私も拍手いたします。しかし、拍手しながら「危惧」をいたします(ここは常識的な事を言っておられます)
「全メディア、新聞、テレビ、そして経団連、そして「正論」などで書いている戦後の保守派の人たち は TPP推進」 VS
「反対しているのは共産党とか社民党、あるいは農協や医師会 は TPP反対」
そしてテレビや新聞は、利益、自分の利益追求のためにそれを反対していると、そう言います(ここで 反対している団体は自分の利益追求なんだと思わせれます。言えてるところもありますが、今は省きます)
「アメリカに反抗をした首相」(どこにアメリカに反抗しているのでしょう?)
このマスメディアは、
TPP反対の「看板」をだしながら、参院選挙のためならば TPP交渉参加も 必要であり、交渉参加と、参加はまた違う。と言っておられます。
(いったん交渉に参加すれば途中離脱は実質的にムリな事はこのマスメディアは知っておられるのか? それとも本気で知らないのか?)
交渉結果がどのようなものになろうとも、それを受け入れなければならない、「参院選をダシ」にして 賛成論者と同じように扇動しておられます。
つまり「究極の選択」は、TPPに交渉参加(すでに交渉ではない)もしくはTPP参加 は 参院選のためにはいたしかたないと言っている事になります。しかし「TPP反対しているマスメディアです」も宣伝しております。
矛盾している事を並べながら、「悪者は別にいる」と言う演出を話しておられます。
投稿: warakujapan | 2013年3月 9日 (土) 15時53分