不可解な矛盾(2): 自民党という親韓政党が反韓政党と誤認されている矛盾
不可解な矛盾(1): 新自由主義的政権が反新自由主義と誤認されている矛盾の第二弾です。
安倍政権が抱える矛盾はさまざまあるのですが、今日は、伝統的な親韓政党である自民党が、なぜか反韓政党であるかのように誤解されている矛盾を取り上げたいと思います。
自民党と韓国との深い関係は、自民党を結党した、安倍晋三氏の祖父でもある岸信介にさかのぼることができます。wikipediaの記事を引用してみます。
岸は首相退陣後も政界に強い影響力を保持し、日韓国交回復にも強く関与した。時の韓国大統領朴正煕もまた満州国軍将校として満州国と関わりを持ったことがあり、岸信介・椎名悦三郎・瀬島龍三・笹川良一・児玉誉士夫らとは満州人脈が形成される。 日韓国交回復後、岸・椎名・瀬島らと日韓協力委員会を組織する。また日韓の反共政策を推進する過程で「統一協会」とも1973年(昭和48年)より親交を持ち「国際勝共連合」結成に協力、1984年(昭和59年)に関連団体「世界言論人会議」開催の議長を務めた際[1]、米国で脱税容疑により投獄されていた教祖文鮮明の釈放を求める意見書をレーガン大統領(当時)に連名で送るなど[2]、同教団が政界へ影響力を広げるにあたって重要な役割を果たしたとされる。
日韓基本条約が1965年に結ばれてから、岸信介の盟友である朴正煕(次期韓国大統領朴槿恵の父親)政権下で、日本の莫大な資金援助のもと、韓国は漢江の奇跡と呼ばれる経済成長を遂げました。
1965年、韓国は日本と日韓基本条約を結んだことにより、無償金3億ドル・有償金2億ドル・民間借款3億ドル以上(当時1ドル=約360円。現在価格では合計4兆5千億円相当。当時の韓国の国家予算は3億5千万ドル程度)の日本からの資金供与及び貸付けを得ることとなった。国際協力銀行によると1960年半ばから90年代までにトータル6000億円の円借款が行われ[2]、韓国はこうした資金を元手に「漢江の奇跡」の象徴とも言われる京釜高速道路をはじめとした各種インフラの開発[16]や浦項総合製鉄をはじめとした企業の強化をおこなった[17][18]。インフラ整備後は、日本の民間企業によって大規模な投資がおこなわれた[19]。 韓国では、日本による多額の経済援助が韓国の発展に寄与したことを一般には知らされていないため、多くの韓国人は自国が独力で経済成長を達成したと思っている[20]。
韓国のめざましい経済成長、そして日本企業を凌ぐまでの韓国企業の成長は、自民党の伝統的な親韓的政策と切り離して論じることはできません。
爾来、自民党と韓国のつながりは深く、378名の自民党の国会議員の中、半数近い177名が日韓議員連盟に所属しています。
また、いわゆる通名の使用を認めるなど、いわゆる「在日特権」なるものを作り出したのも他ならぬ、自民党なのですが、この他にも親韓的な政策には次のようなものが挙げられます。(Yahoo知恵袋の引用ですが、一つ一つ簡単に確認できる事実です)
・西九州のEEZを献上
・肥前鳥島を岩と認め、EEZ放棄
・内政の教科書問題で介入させる切っ掛けになった宮沢談話を発表
・慰安婦強制を認める河野談話を発表、小泉首相名義の手紙でも追認
・竹島提訴を今まで実施したことなし
・竹島にヘリポートや港、住民居住、不法占拠状態を長年に渡り放置
・韓国が一方的に有利な漁業協定
・ODA等の巨額の援助
・条約締結時4.5兆の事実上賠償
・朝鮮銀行2.7兆献上
・在日生活保護を認める
・在日通名を認める
・パチンコ業界を20兆円超産業に育て上げた
・日韓議員連盟ダントツの1位
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n110327
特に政治的立場の近い小泉純一郎や安倍晋三が属する清和会は、親韓の傾向が強く、日韓スワップを始めたのも、韓国人のビザなし渡航を恒久化したのも小泉政権でした。
奇妙なのは、このような親韓政党が、まるで反韓政党であるかのようなイメージが流布され、嫌韓の傾向の強い人々から熱狂的な支持を受けているという矛盾です。
おそらく、片山さつき氏を始めとする一部の議員が、反韓的なパフォーマンスを行った、そのイメージが、まるで自民党全体の姿勢であるかのように誤解されていることが原因と考えられます。
片山さつき氏にしろ、西田昌司氏にしろ、自民党の主流とは異なる姿勢をもつ例外的な議員たちの言動が、親韓や新自由主義的傾向という自民党が本来持つ特徴を隠蔽する役割を果たし、保守層の支持の取り込みに利してきたように思われます。
このように、自民党は、情報操作が極めて巧みであり、自分たちの本質を隠して他のものに擬態する技術に長けています。
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コメント
かなさん
そもそも皇室の問題は私が決めることではないんです。私はただ自分の願いを申し上げただけであり、私の個人的な願いに対してあなたから、どうのこうの言われる筋合いはありません。ご皇室みずからが決められたらよい。
しかし、TPPを阻止して、国を守り抜くことは、国民にゆだねられた義務です。これは至上命令です。これは単なる個人的な願いの話ではありません。「TPP阻止を願ったけどできなかった」では許されない問題なんです。
皇室の問題を持ち出して話をかく乱したいのであれば、これ以上こちらへの書き込みはお断りします。
その手の安いかく乱工作は私に対しては効きませんよ。
投稿: WJF | 2013年3月 2日 (土) 14時54分
お早いお返事ありがとうございます。
しかし、失礼ながら、完全に判断を保留なさった
保身的なお答えでしかなく
それで事足れりとしていらっしゃることに
やはりがっかりしております。
TPPに関して
「今後日本が世界経済の中で勝ち残ってゆくためにも、可能な限り、
国際的な自由貿易の枠組みに対応してゆく必要があると思いますが
TPP絶対賛成というわけではなく、反対派の意見にも一理あると思います。」
という人が居たら
現状把握の乏しさと、思いこみの強さにうんざりなさることでしょう。
基本的な反論になりますが
皇室が自ら決められる形になっていないからこそ
陛下のご意思を察した前従長や宮内庁長官が出て典範改正を訴えざるをえない
という事すらも認識されていらっしゃらないご様子で
「新天皇論」すらお読みになっていないと見受けられます。
(それとも、やはり陛下の側近らによる陰謀・暴走として
片づけておけばよいのでしょうか)
「聖域が確保できそうです!オバマがそう言ってます」
という安部の言葉と
「旧宮家復帰ができそうです!竹田様がそう言ってます」
という発言は同じものです。
決して、先入観や自らのプライド
希望的観測に現実逃避することなく、現状を直視していただきたい
と思います。
男系の連続は、「記録」としては面白いものでしょうが
決して「伝統」と言えるものではありません。
「私は男系絶対ではなかった」とか
「TPP絶対賛成ではなかった」とか
あとからいくら言っても「いいわけ」でしかありません。
重ね重ねになりますが、是非とも虚心坦懐に
皇統の問題に目を向けていただきたいと思います。
投稿: かな | 2013年3月 2日 (土) 14時47分
かなさま
建国以来の日本の伝統を守るという意味で、可能なかぎり、男系の伝統を守りつづけてほしいと願っていますが、チャンネル桜のような原理主義的男系論者というわけではありません。チャンネル桜がレッテルをはったように、小林よしのり氏を朝敵などと見なしてはいません。親米保守を痛烈に批判する彼の「戦争論3」などは、現在たくさんの皆さんに読んでいただきたいすばらしい作品です。昔とは異なり、一夫一婦制であり、後宮を持つことが許されず、かつ多くの宮家を戦後GHQによって廃止されてしまった現在の難しい状況も理解してますので、女系論者の言っていることも一理あると思います。国民がああだこうだといのではなく、ご皇室みずからが、決めていかれるのがいちばんよいのではとも思っております。
投稿: WJF | 2013年3月 2日 (土) 13時49分
こんにちは、素晴らしいブログと思って読ませていただきましたが
こちらのメインコンテンツではないようではありますが
女系・女性宮家反対のエントリーを見て
少しガッカリしております
女性宮家案は本当に皇統断絶を狙う宮内庁の陰謀なのでしょうか
小泉自民と民主党が結託していたのでしょうか
チャンネル桜の小林よしのり批判は
正しかったですか?
安部の女性宮家潰しは小泉の靖国参拝と同じ
保守論壇の目くらまし作戦ではありませんか。
皇籍取得する旧宮家男子は誰でしょうか
竹田恒泰が居るといったからそれを信じ込んで居れば良いのでしょうか。
それに反する者はまちがっているということで
本当に良いのでしょうか
TPP以上に大変な問題で
けして希望的観測で先送り・現実逃避はできません
保守世間の陥穽にお気づきになった方なら
可能性はあるかと思い、書き込みさせていただきました
ご再考いただければと思います
投稿: かな | 2013年3月 2日 (土) 13時25分
>安倍晋三氏の祖父でもある岸信介
私も、これが気になっています。安倍さんは親の代から親韓で
麻生さんも日韓議員連盟に長年入っています。
そして、山口福岡と韓国に近い地元こういったことから、
韓国に対してきちんとした対応ができないと思います。
河野談話すら否定できない、岸総理がやってきた韓国への行動を否定することはできないでしょう。
投稿: わんこ | 2013年3月 2日 (土) 07時23分