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2013年2月13日 (水)

WJFプロジェクトの政治理念

敷島の大和心を人問わば朝日に匂う山桜花

「すばらしき日本よ、永遠なれ」をスローガンにかかげるWJFプロジェクトが、かくあれかしと願ってきた日本の国の理想の姿を整理していきます。

WJFプロジェクトの政治理念は極めてシンプルです。

1. 日本は、独自の世界文明を維持する責任を負った国家です。

アメリカの政治学者サミュエル・ハンティントンという人物が書いた『文明の衝突』という有名な書物があります。この書物は、冷戦後の世界は、イデオロギーによる対立ではなく、文明間の対立が激化する時代になるだろうと指摘しています。

この本の中で、ハンティントンは、世界の文明を、9個の文明に分類しました。

中華文明、仏教文明、ヒンズー文明、イスラム文明、正教会文明、西洋文明、ラテンアメリカ文明、アフリカ文明、そして日本文明です。

Clash_of_civilizations_map2

ハンティントンは日本文明を、世界の中で独立したユニークな文明と見なしました。

日本は世界の中でただ一つ、一国で、一つの文明を支えている国家です。

日本には、世界文明の一つである、縄文より受け継いだ日本文明を守り抜く歴史的な責任があります。

2. 日本文明は、従来、海という自然の障壁によって、他の文明による浸食から守られてきました。
3. しかし、人の移動が自由にかつ平易に行われるようになり、海が自然の障壁としての機能を失った現在、国家が作り出す人工の堅牢な障壁によって、日本文明を守っていかなくてはなりません。
4. 日本文明を守る容器である、日本という国家の障壁を崩そうとする力が、主に二つの方向から加えられてきたし、また加えられつつあります。それはアメリカと中華です。
5. 今後、日本文明を維持するためには、アメリカと中華という二つの方向から加えられる、国家の障壁をこじ開け、溶解させようとする力に正しく対処し、国家の枠組みを守り続ける必要があります。
6. 戦後70年続けてきた「対米従属」や「親米保守」という政治的立場は、特に冷戦終結後の現在ではきわめて有害なものであり、日本という国家を弱体化させ、やがて消滅に導くものです。また、その代替として中華に傾斜していくことも、日本文明と中華文明の差異を過小評価し、日本文明を危機にさらすものであり、適切ではありません。

アメリカの危機を逃れようとして、中華に傾斜していくこと。

中華の危機を逃れようとして、アメリカに傾斜していくこと。

この二つは日本が陥りやすい大きな誘惑です。

このいずれも日本文明を守ることにはつながらず、かえって日本文明に終わりをもたらします。

特に現在、中国の脅威の高まりを口実として、アメリカに傾斜しようと世論を煽動する圧力が強まっており、それと同時に、TPP参加や道州制導入の危険性も高まっています。

TPPと道州制は、日本文明を守るべき国家の障壁の消滅を意味し、日本文明に決定的な終焉をもたらすものです。

TPPと道州制を推進しようとする、グローバリズムや新自由主義という立場や傾向は、アメリカと深く密接な関係があり、「対米従属」や「親米保守」の立場をとる人々に顕著にみられる特徴です。この傾向を帯びた政党は、自民党を筆頭に、現在ほとんどすべての政党に及んでおり、これらの勢力には大きな警戒が払われなくてはなりません。

また、逆に、対米自立を果たそうする目的で、中華に傾斜していくことも慎まなくてはなりません。なぜなら、中華は、「国民国家」という日本の国家のあり方と対等には並立しにくい、「中華思想」と呼ばれる独特の国家観を現在も保持しているからです。

「国民国家」という国家のあり方は「中華思想」に基づく国家のあり方を否定しようとしますし、「中華思想」に基づく国家のあり方は「国民国家」という国家のあり方を否定しようとします。

この両者が安易に接近したり、関与しあったりしようようとすると、どちらがどちらかを破壊せざるを得ません。19世紀以降に日中に起きた悲劇の遠因はここにあります。

海という自然の障壁に囲まれた日本は、近代化以前から既に潜在的な「国民国家」ではありましたが、19世紀に日本が明治維新を通して近代化することで、より自覚的な「国民国家」として国際社会の中に立つことになりました。

しかし、日本が近代的、自覚的な「国民国家」として立ち上がるこのプロセスそのものが、中華の側からすれば、中華体制の破壊以外の何物でもありませんでした。

日本が朝鮮をも「国民国家」として立たせるよう中華(清)に要求したとき、「国民国家」たる日本と「中華思想」を掲げる中華の二つの相容れない国家観の衝突が発生しました。1894年の日清戦争です。

中華は、このことに対する怨恨を今も抱えており、尖閣諸島問題の背後にあるものも、単なる島の領有を巡る争いではなく、二つの国家観の衝突と解釈すべきです。

チベットやウイグルのような人々の国家としての自存や自由を奪ってきた「中華思想」の問題を、私たちは決して過小評価すべきではありません。

7. 今後も、日本文明を維持していくためには、対米自立を果たし、アメリカにも中華にも傾斜しない、自立した国家を、一日も早く再建し、その枠組みと障壁とを高く堅持していく必要があります。この努力と決断を怠るならば、日本文明は他の文明に併呑され、やがて歴史から姿を消すことになります。

(このページは随時更新され、内容が追加されます。)


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コメント

ふむふむかなり面白いサイトと思うけど、このサイトは日本人と特に外国人のために作られたでしょうか?。 テキストの英訳であればよかった。 もちろん私はいろいろと翻訳されたVideoを見た、でもこれ足りないと思う。 
これでは以上です。
私の正しくない日本語を許してください。
P.S. YouTubeのVideoでこのサイトを見つけた。(http://www.youtube.com/watch?v=nd72CTgRL-s)

投稿: こんた | 2013年3月15日 (金) 16時03分

生物界において多様性は、種全体の益につながります。人間の世界でも同じです。国家の枠組みを取り払いグローバル化を押し進めれば、世界の文化は時間を経るごとに多様性を失い一様化していきます。一様化した世界は、環境の変化に対する耐性や、創造性や、健全性を失い、さまざまな社会的病理や矛盾が生まれるようになるでしょう。またグローバル化した世界では、文化は一様化されるが格差は最大化していきます。国家の枠組みを保持ことは、世界のさまざまな文化や文明の多様性を保持することにつながります。また国家の枠組みは、国家内での格差の拡大を抑制します。日本という国家の枠を守り、日本という一つの文明を維持することは、日本人の益につながるだけでなく、人類全体の益につながると思います。新自由主義者、安倍晋三は、現在、国家の枠を取り払い世界を一様化するグローバリズムに、日本のTPP参加と道州制によって加担しようとしています。

投稿: WJF | 2013年2月19日 (火) 18時41分

文明別に分割するのが理解不明。
人類としての正解を考えられませんか?
人は皆愛すべき生き物。人類の適正個体数を維持すれば、環境問題も経済指針も見えてきます。

経済の弊害、人権の把握を行いましょう。あなたの思想は旧態。

投稿: 鴨塚 一志 | 2013年2月19日 (火) 18時39分

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