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2013年2月22日 (金)

日本の二度目の敗戦

日本のTPP交渉参加の決定が再び、今度は複数のメディアによって報じられました。

TPP交渉、日本参加へ 首相、帰国後最終判断

安倍晋三首相は米ワシントンで現地時間22日(日本時間23日)に開くオバマ米大統領との首脳会談後、環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加表明へ踏み切る方向で最終調整に入った。両政府の事前折衝で、コメなどを念頭に関税撤廃の例外を求める日本の立場へ一定の理解が得られると見込んだ。複数の政府関係者が21日、明らかにした。

 首脳会談でオバマ氏の意向を確かめ、訪米帰国後に政府与党幹部と協議し最終判断する。今月28日か3月1日に想定される国会での施政方針演説で表明する案が浮上している。自民党内の慎重論に配慮し、農業支援策も併せて検討する。(共同通信)

チャンネル桜の水島総氏は、まだ、マスコミの飛ばし記事だ、安倍晋三氏はTPPに参加しないと、シラをきるのでしょうか。

三橋さん、あなたも、35名のTPPに賛成する自民党議員のことをやり玉にあげてスケープゴートのごとく批判されていましたが、230名を超える反対議員が存在しながら、TPP交渉参加に踏み切る安倍晋三氏や、彼が率いる安倍内閣及び自民党執行部に批判を加えることは最後までありませんでした。

また、1月31日に安倍晋三氏自身が、衆議院本会議で「道州制基本法」の早期制定を目指すと述べていましたが、同じ方針が自民党内で再確認されました。

道州制法案、今国会提出へ=与野党各党と協議-自民

自民党は21日、道州制推進本部(今村雅弘本部長)の総会を開き、都道府県を10程度の道と州に再編する道州制基本法案を今国会に提出する方針を確認した。公明党、日本維新の会、みんなの党も道州制実現に前向きなため、自民党は与野党各党に協議を呼び掛けて法案の共同提出を目指す。 
 自民党は昨年の衆院選公約に基本法制定後、5年以内に道州制を導入することを明記。基本法案の骨子を昨年7月にまとめている。
 骨子は、外交・防衛などを除く国の事務を道州に移譲し、基礎自治体に従来の都道府県と市町村の権限を併せ持たせることが柱。国と道州、基礎自治体の役割分担など詳細な制度設計は、国会議員や学識経験者らで構成する「道州制国民会議」を内閣府に設けて議論し、政府は同会議の答申を受けて必要な法整備を行うとしている。(2013/02/21-19:14)

「道州制させない」んじゃなかったんですか、西田さん。言っていることとやっていることがあまりに違いすぎます。

2月18日、 参議院予算委員会で安倍氏にTPPに関する質問をされていたとき、あなたが、終始、おかしそうに笑いをかみ殺していらっしゃったのはなぜなのですか?

チャンネル桜も、相変わらず、安倍政権、いや安倍晋三氏自身が道州制を推進しようとしている事実に口を閉ざし、批判しようとしません。

TPPに道州制。

あらゆる「保守」論客の熱狂的な支持を受けて

「日本を取り戻す」

「戦後レジームからの脱却」

「美しい日本」

「瑞穂の国の資本主義」

と私たちに約束をして鳴り物入りで生まれたこの「愛国・保守」政権は、

一体私たちをどこに連れていこうとしているのでしょうか?

私たちの「国」をどうしようとしているのでしょうか。

みなさんに考えていただきたいのは、TPPや道州制という単独の問題のみならず、TPPや道州制を推進する政党や政治家というのは、そもそも、どういう本質をもった人々なのかです。

TPPや道州制が問題なのではなく、あくまでTPPや道州制を推進しようとするような性向や構造を抱えた政党や政治家が問題です。

「道州制」という国家解体的な政策が、たまたまうっかりと彼らの公約に紛れ込んだのでしょうか。

そんなはずがありません。

国家を解体すること。

それこそが、彼らが目指している最終地点ではないのですか?

私個人にとっても、とても信じられるような状況ではありませんが、事実は、これが夢物語ではないことをはっきりと告げています。

こんなことをお話ししている私の頭がおかしくなったのか。

それとも今現実に起きていることがあまりに異常なことなのか。

どちらでしょうか。

もう一度、記事を読み、今現実に日本に起きつつあることの意味を、どうかよくよくお考えいただきたいと思います。

TPP交渉、日本参加へ 首相、帰国後最終判断

安倍晋三首相は米ワシントンで現地時間22日(日本時間23日)に開くオバマ米大統領との首脳会談後、環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加表明へ踏み切る方向で最終調整に入った。両政府の事前折衝で、コメなどを念頭に関税撤廃の例外を求める日本の立場へ一定の理解が得られると見込んだ。複数の政府関係者が21日、明らかにした。

 首脳会談でオバマ氏の意向を確かめ、訪米帰国後に政府与党幹部と協議し最終判断する。今月28日か3月1日に想定される国会での施政方針演説で表明する案が浮上している。自民党内の慎重論に配慮し、農業支援策も併せて検討する。(共同通信)

道州制法案、今国会提出へ=与野党各党と協議-自民

自民党は21日、道州制推進本部(今村雅弘本部長)の総会を開き、都道府県を10程度の道と州に再編する道州制基本法案を今国会に提出する方針を確認した。公明党、日本維新の会、みんなの党も道州制実現に前向きなため、自民党は与野党各党に協議を呼び掛けて法案の共同提出を目指す。 
 自民党は昨年の衆院選公約に基本法制定後、5年以内に道州制を導入することを明記。基本法案の骨子を昨年7月にまとめている。
 骨子は、外交・防衛などを除く国の事務を道州に移譲し、基礎自治体に従来の都道府県と市町村の権限を併せ持たせることが柱。国と道州、基礎自治体の役割分担など詳細な制度設計は、国会議員や学識経験者らで構成する「道州制国民会議」を内閣府に設けて議論し、政府は同会議の答申を受けて必要な法整備を行うとしている。(2013/02/21-19:14)

これは、日本にとっての第二の敗戦です。

一度目は、日本は武力によってアメリカに屈しました。

今度は、戦後70年に及ぶ、教育と洗脳と同化と政治的陰謀によって、私たちは国そのものを失おうとしています。

認めたくない事実であっても、私たちはこの事実を、真っすぐに目をそらすことなく直視しなくてはなりません。

この敗北から今度こそ立ち上がるためにこそ、今、私たちはこの敗北の事実をしっかりと認識しなくてはなりません。

ここで、あらためて、チャンネル桜を始めとする「保守」論客に対する怒りと不信感を言わせていただきたい。

水島総氏、あなたが上の動画の中で述べられている通り、あなたは、安倍氏がアメリカ側から強い圧力を受けていることを御存知でした。

また、安倍氏がアメリカの要求に屈しざる得ない場合があることも、述べておられた。

であるならば、あなたは、安倍政権がアメリカの圧力に屈するのではなく、あくまで日本の国益のため、私たち国民の意思に従うように、私たちに、安倍政権への厳正な監視と健全な批判を行うように積極的に促すべきではなかったのですか。

しかし、あなたは、「安倍政権を批判することは保守分断だ」などと語り、あらゆる安倍政権への批判を封じようとしてこられた。

これでは「安倍政権の背後にあるアメリカの意向を批判することは保守分断だ。批判を控えろ」と言っていることに等しいではないですか。

これでは、私たちに対米隷属を促していたのと同じことではないですか。

同時に、対米自立に100年もかけろとバカなことをおっしゃる。

TPPに道州制。大量の移民。国家主権の喪失。国家の解体。そのまま100年が経過したら、「日本」など跡形もなく消滅してしまいます。

あなたがたが、私たちを意図的に欺いたのでないならば、「保守」論客、「保守」メディアとしての社会的義務を果たさず、世論を誤誘導し、洗脳し、亡国の事態を招いた責任を認めて、率直に、私たち日本国民に謝罪すべきだと思いますが、いかがでしょうか。

そして、これらの「保守」論客に洗脳されて、いまだに「保守分断だ」「工作員だ」「コミンテルンだ」「サヨクだ」「朝鮮人だ」「安倍さんはTPPはやらない」「安倍さんを信じよう」「安倍さんがんばって」などとおっしゃっているニコニコのみなさん。そろそろ目を覚まされたらいかがですか?

最後に、日本国民の皆さん。

この敗北の事実にくじけることなく、

今度こそ、必ず本当に、

日本を取り戻しましょう。

日本を取り戻しましょう。

日本を取り戻しましょう。

この2ヶ月間、WJFプロジェクトは皆様に、執拗に、日本の危機についてお話してきました。

これからは、皆様と、新しい日本の希望と復興について語り合っていきたいと思います。

日本国万歳。

天皇陛下万歳。

すばらしき日本よ、永遠なれ。


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コメント

大阪府民 さん
自民党のホームページに道州制基本法案(骨子案)が掲載されています。

投稿: WJF | 2013年2月26日 (火) 23時12分

道州制っていっても、中身はまだ具体的に決まってないし
アメリカレベルの道州制である必要もない。
日本には日本のゆるやかな道州制があっても良いのでは?
なんか、道州制すなわち、アメリカと一緒の制度っていう前提すぎませんか?

州別に法律が違うとかそういうものまで認めない
道州制だってあると思いますよ。決めるのはこれからですよね

TPPだって、アメリカは守るべき事を守ってから参加してる
とか言ってますが、日本も、そうすればいいだけの事です
日本に都合のいい事を進めるように働きかければいいのです
そのために、きちんと話し合いをし、日本国内で戦略をきっちり
建てて行く、きちんと戦略を建てろと圧力をかけることが
肝要ではないでしょうか?

投稿: 大阪府民 | 2013年2月26日 (火) 21時06分

ケロさん
戦後70年かけて日本の「近代化」が完成したという考えなのでしょう。

彼らの「征服」が完成しただけなのであり、基軸通貨国として彼らが王者のような生活を謳歌して積み上げた借金のツケを私たちが払わされるだけなのですが。アベノミクスにしても、最後に日本をしっかり肥え太らせておいしくいただこうという意味しかなかったわけです。

憲法改正にしても、マッカーサーが固執してうっかり入れてしまった占領憲法第九条が、その後アメリカ自身にとって足かせになってきた。それを取り除かせたいだけであり、日本人が自主的に憲法を改正するように見せかけて、結局彼らの駒として私たちを使いたいだけです。

困ったことにまだまだ安倍氏を信じる人々の洗脳は解けません。アメリカを絶対的な善であるかのごとく信じさせられてきた戦後の洗脳が、安倍政権を絶対的な善のごとく多くの日本人に錯誤させています。

陰謀論者と笑われてもいい。安倍政権はアメリカが長い時間をかけて準備し、日本に投下した、日本のとどめをさすための三番目の原爆です。

この洗脳から目覚めないままでは、日本は彼らが目論む「近代化」の最終地点まで連れていかれて終わります。

投稿: WJF | 2013年2月22日 (金) 18時28分

ワシントンポストにまで堀を埋められています。
日本を助けましょう的な記事です。情けないです。

http://www.washingtonpost.com/opinions/the-west-should-support-japans-recovery/2013/02/21/d7a8a498-7c55-11e2-a044-676856536b40_story.html?hpid=z3

(記事の末文を抜粋・抄訳)
反対勢力が立ちはだかる中、日本の保護された非効率的な国内市場を近代化するためには最大限の施策、それはアメリカ合衆国が主導的先兵となって
地域間自由貿易、つまり環太平洋連携協定(TPP)への加盟を進めることである。
安倍総理はワシントン訪問中、金曜日にオバマ大統領とTPPについて会談を持つことになっている。
それぞれの経済、およびグローバル・システムのためにも、オバマ大統領は二国間同盟を支えるべく、でき得る限りのことを行う必要があります。

投稿: ケロ | 2013年2月22日 (金) 14時37分

「やがて」日本はアメリカから自立しなくてはならない。そんな風にのんきに考えてきましたが、この事態に至りました。もう「今」立ち上がるしか後はありません。もう選択の余地なく「今」立ち上がるしかありません。叡智と怒りとあらゆる力を結集して、「今」立ち上がるしかありません。

投稿: WJF | 2013年2月22日 (金) 12時19分

希望的観測はするものではないですね。以前の日経ビジネスの記事を「飛ばし」と思いたかったのですが、交渉参加で安倍氏の腹は決まっているのでしょう。不適切ですが叫ばずにはいられません。

くそっっったれが!!!!!!!!!!!!!!!

我々は日米修好通商条約を破棄させた。敗戦からも立ち上がった。その間日本の国体は歪められ続けたが、国体はまだ残っている。何があろうと必ず国体は守る。どれ程アメ公共にやられようとも、必ずだ!!!

投稿: PAG | 2013年2月22日 (金) 12時15分

ここに侍がおります。
腐れ外道と売国奴は私が斬り捨てます。
日本をあきらめません。
日本を取り戻していきましょう。

「保守」というものを根本から再定義し、再構築し、再編成していかなくてはならないと思います。従来の「保守」では国を守れません。

投稿: WJF | 2013年2月22日 (金) 11時20分

れーぼさん


この会話は本当です。
作り話ではありません。
この女性とは巡り合わせだと思いました。
公務員としては、多分失格でしょう。
ただ自分の国が亡くなる事には、誰でも反対です。つらい事です。
たまたまそこに私との接触があり、思わず吐き出したものだと思います。私も、もっと冷静になって、いろいろお聞きすればよかったと思いました。

本当の日本人の愛国者、保守の政党が設立されることを望みます。
結局は政治です。
切望します。

日本の危機に日本男子は立ち上がり、命を懸けてきたのに、なぜみんな立ち上がらないのか。
命を盗られることもないのに。

男達に対しての激しい怒りがあります。
こんな国にして

立ち上がれよ
バカヤロウ

投稿: とくめい徳子 | 2013年2月22日 (金) 11時06分

道州制推進派の意見を聴いていると(見ていると)、「アメリカ一番」の洗脳を受けているような気がします(多分)。
要は道州制を導入してアメリカのような国の形にしたいのだと思います。
厄介なのはそれが正しいと、疑いもせず信じ切っていることです。
道州制を導入すれば面積的に有利(効率的)と言いますが、アメリカで例えれば日本一国がほぼカリフォルニア州に等しいのですから、発想がお粗末です。
中央官庁の官僚支配から逃れるためもあるのでしょうが、頭の悪い人が道州行政を運営できる訳がありません。
外国が攻めてくる前に自己崩壊するのは目に見えています。
道州制推進派の人達に言いたいです。
1年で良いからアメリカに実際に住んでみたら分かりますよと。
いかに日本が日本民族として仲良く暮らしているかが。

投稿: ケロ | 2013年2月22日 (金) 09時38分

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