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2013年1月26日 (土)

安倍売国政権とバカ国民(WJF含む)

安倍晋三氏は、「美しい日本」とか「日本をとりもどす」とか「戦後レジームからの脱却」とか美辞麗句を並べながら、

●千年に一度の大災害の後にも関わらず、復興予算はたったの19兆円、しかも増税をして国民の税金をあてがうなどという前代未聞のばかばかしいやり方で使うことしか財務省(アメリカ)に許してはもらえないのに、短期国債を発行して50兆円もの大金を調達し、二度と取り戻すことのできないことが分かっていながらアメリカに献上する。

●「戦後レジームからの脱却」を実現して、対米従属の戦後史に終止符を打つどころか、TPPだの道州制だのを、国民の目をごまかしながらこそこそと押し進め、日本をアメリカの一部に組み込もうとしている。

●「日本をとりもどす」どころか「日本をうりわたす」ばりばりの新自由主義者たちで閣僚を固める。

●デフレ脱却や円安というおいしそうな人参を国民の前にぶら下げながら、同時に再び大量の自殺者を生み出すことが手に取るように明らかである消費税率の倍増などというムチを背後で着々と準備する。

●中国とはいたずらに緊張を高めるかわりに、韓国の親しい友人のため、またアメリカの指示通り、竹島問題を取り下げ、国際司法裁判所単独提訴の絶妙のチャンスを反古にする。

●2007年のアメリカ下院による慰安婦決議では、外務省の役人や麻生外相を送って外交力を駆使して裏で火消しに務めれば済む話を、有効な策をとらずに、世界中が見ている記者会見の場で、日本の総理大臣自らが謝罪して日本の名誉を決定的に損ない、結果として世界中の議会の抗議決議の採択を招く。

なぜこの人物が「愛国者」として教祖のように救世主のように祭り上げられているのか、私にはさっぱりわかりません。誰も事実を見ようとしない。臭い物にふたをし、カルト信者のようにこの人物を盲信し、事実を都合良くねじ曲げて解釈し、日本が実際にはどんな状況に追い込まれてようとしているのか、誰も自分の頭を使って考えない。責任を取らない。今の日本は異常です。

最近、増補された『新しい国へ 美しい国へ 完全版』の中で安倍晋三氏は、道州制について次のように述べています。

「瑞穂の国の資本主義」

特に総理を辞めてからの五年間、公園やミニ集会などで地方の窮状を実感する機会が数多くありました。例えば私の地元である山陰地方の場合、新幹線もなければ高速道路もない。人件費は東京に比べれば安いですが、中国のミャンマーなどに比べれば高い。つまり企業を誘致しようにも来てくれないのです。

しかしながら、日中関係が不安定な中で、日本の地方に眠る質の高い労働力に注目が集まりつつあります。交通や道路などのインフラを整備し、国内におけるヒト・モノ・カネの移動の速度を上げることで、こうした国内資産を活用できるはずです。

あるいは、私の地元や九州の場合、地理的な距離でいえば、東京よりも中国の都市の方が近い。場合によっては日本の高品質な農産物の中国への輸出、労働力の交流も直接行った方が双方に利益があるかもしれません。

私は長期的には、東京一極集中を解消して道州制を導入すべきだろうと考えています。日本を十ぐらいのブロックに分けて、そこに中央政府から人を移して、州政府のようなものをつくり、その下に基礎自治体が有るイメージです。そうすることで、いちいち中央を通さなくても、各州が独自の判断でスピーディに動くことができる。東京だけでなく、日本全体が活力を取り戻さない限り、日本の再生はありえないと私は考えています。

日本という国は古来、朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し、水を分かち合いながら、秋になれば天皇家を中心に五穀豊穣を祈ってきた、「瑞穂の国」であります。

自立自助を基本とし、不幸にして誰かが病に倒れれば、村の人たちみんなでこれを助ける。これが日本古来の社会保障であり、日本人のDNAに組み込まれているものです。

私は瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい資本主義があるのだろうと思っています。自由な競争と開かれた経済を重視しつつ、しかし、ウォール街から世間を席巻した、強欲を原動力とするような資本主義ではなく、道義を重んじ、真の豊かさを知る、瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい市場主義の形があります。

安倍家のルーツは長門市、かつての油谷町です。そこには棚田があります。日本海に面していて、水を張っているときは、ひとつひとつの棚田に月が映り、遠くの漁火が映り、それは息をのむほど美しい。

棚田は労働生産性も低く、経済合理性からすればナンセンスかもしれません。しかしこの美しい棚田があってこそ、私の故郷なのです。そして、その田園風景があってこそ、麗しい日本ではないかと思います。

市場主義の中で、伝統、文化、地域が重んじられる、瑞穂の国にふさわしい経済の有り方を考えていきたいと思います。

「私は瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい資本主義があるのだろうと思っています。(中略)道義を重んじ、真の豊かさを知る、瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい市場主義の形があります。」とか「瑞穂の国にふさわしい経済の有り方を考えていきたい」と、うっとりするような愛国心を吐露しながら、その一方で「瑞穂の国」の歴史や伝統とは何の脈略も関係もない、アメリカの州制度を日本に導入し、日本をばらばらに切り刻むべきだと書く。閣僚は「ウォール街から世間を席巻した、強欲を原動力とするような資本主義」を推進するばりばりの新自由主義者で固める。このような恥知らずなほどに自己矛盾した正反対のことを平気で書き、行うことのできる感覚は、私にはまったく理解できないものです。

地方分権が必要だというのなら、長い封建制の時代を経た日本には、江戸時代に幕藩体制という完成した地方分権制度が存在しました。地方分権の度合いを強めることは、現在の都道府県制でも十分に実現することができます。アメリカの州制度を日本に導入して、日本を切り刻む必然性なんかこれっぽっちもないはずです。

姑息なのは、道州制に関する上の文章は、選挙前に出版されていた『美しい国へ』の中に掲載されていなかった。選挙が終わった後に、増補という形で上の文章を追加し、しかも本のタイトルを『新しい国へ』と変えて再刊する。愛国的な文章の中に、こっそりと道州制をしのばせる。規定のシナリオの実現に向けて、国民の目を欺きながら、着々と事を進めていく。国民は愛国的な文章にうっとりと騙されたまま、その中にしこまれた毒に気づくことなく、売国が押し進められていく。小泉政権のときと全く同じ手法、同じパターンの繰り返しです。安倍政権は、小泉政権の焼き直しです。何一つ変わってない。

「保守・愛国」「新自由主義」。この相矛盾する二つのものを、同時に語って悪びれないのが安倍氏(あるいは自民党や維新)の特徴ですが、安倍氏の「保守・愛国」的な言葉に魅了された人は、彼の「新自由主義」的な発言や行動は、目に入らない、耳に届かない。あるいは故意に目をそらして見ようとしません。おかげで、安倍氏は、信奉者たちが寄せる熱烈な拍手喝采の中、「新自由主義」的な政策を粛々と進めることができるわけです。小泉純一郎がそうしたように。

一体、自民党は「保守政党」なのか。本当に「保守政党」であるならば、一体自民党が何を20年間「保守」してきたのか、一つでもいいから挙げられますか。一つでもそんなものがありますか? 日本の名誉も、財産も、経済も、領土も、権利も、何一つ守ってきてないではないですか。逆に、自民党が、アメリカや、中国や韓国・北朝鮮や、財務省の圧力に屈して、譲り渡し、破壊し、損ない、だめにし、放置し、悪化させてきたものなら、いくらでも挙げることができます。

保守政権を擬装し、TPPだの道州制だの消費税だのと、あいも変わらぬ「新自由主義」的な政治を推進し、日本を根底から作り替えようとしているアメリカの傀儡政権に乗っ取られてしまったこの国は、これから4年間どこに向かうのでしょうか。4年後の日本は一体どうなっているでしょうか。

激しい怒りと焦りに体が震えています。


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コメント

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安倍売国政権とバカ国民(WJF含む)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21629509

投稿: よしふる | 2013年8月19日 (月) 14時49分

風さん、日本は、まともな経済政策をとったらまたたくまに世界のトップに立ってしまう「危険性」があります。日本人のポテンシャルはそれほど高い。こんな国は他にありません。しかし、おっしゃるとおり、そうなれば、日本は、世界の嫉妬と羨望に晒されることになります。出る杭は打たれ、潰されます。今だってちょっと円安になるだけで世界は大騒ぎです。大東亜戦争でつぶされたのも同じ理由でした。満州という原料供給地を日本が手に入れることをアメリカは極度に恐れました。日本がトップに立ってしまうからです。アメリカにしてみれば日本は悪夢です。潰しても、潰しても、立ち上がってくる。追いついてくる。追い越されそうになる。アメリカに花をもたせといて、二番でいたほうが確かに楽です。財務省が執拗に緊縮財政や増税を促しブレーキをかけるのも、日本がアメリカを追い越しては困るからです。アベノミクスによるデフレ脱却や円安もしょせんは、アメリカに許されている範囲のものでしかありません。TPP参加や消費税導入を前提として、参院選までとか決めているんでしょう。アメリカとしてもおいしい蜜を吸うために、日本に長期傀儡政権をなんとか樹立しなくてはなりませんから、安倍政権の支持率は維持しておく必要があります。参院選が終わればがらりと経済指標はかわるはずです。しかし、ブレーキをかけるにしても自殺者が何万人も出てしまうようなブレーキの掛け方ではよくないと思います。1000年に一度の大地震が来て、被災者が途方に暮れる中で、十分な復興予算もつけられないようなブレーキの掛け方も間違っています。消費税を10%にするなどとんでもないと思います。

外国人登録法が廃止され、外国人が日本の住民票をとれたり、健康保険の給付対象になるなどといったばかばかしい制度改悪は、麻生自民党政権が行ったものですが、こんな国民に何の利益もない売国的な制度改悪は、近い将来とっとと元に戻すべきものだと思います。当時、自民党は1000万人移民計画を推進していましたが、自民党がそういうことをする政党であるということを、よく念頭にいれておく必要があります。

右を向いても売国奴。左を向いても売国奴。すきあれば売国。国民に隠れて売国。堂々と売国。売国奴どもには、むかむか、うんざりです。

投稿: WJF | 2013年1月27日 (日) 20時58分

いろいろな考え方があると思います。
外国人が3ヶ月滞在すれば、日本の国民皆保険の恩恵を受けられるという現状を考えると(しかも、1年間は保険料が不払いでも)、消費税率のアップも仕方がないのではないかと思います。もちろん川下ではなくて、川上にも負担が分散されなくてはならないし、消費者が「どんどん値段が下がるに違いないのだから、下がってから買おう」というデフレ志向を止めない限り、何をやっても無駄なのかも知れませんが。平成がスタートするまでは、欲しいモノがあれば適正価格で買うのが当たり前でしたが、平成生まれ以後の世代は、モノは待てばどんどん値段が下がるのが当たり前だと思っています。平成以後、つまり昭和天皇が崩御した途端にダムが決壊するように、日米構造協議の要求がエスカレートして行ったのは、wondrousさんが書かれているように、さまざまな複雑な要因があると思います。日本は2番手ならば許されるが、1番は絶対にダメだというのも理屈でなくて、確実にあると思います。個人的には、国を守るのが一義なのであれば、西洋的な定義である2番手に甘んじても良いのではないのか。下らないイジメに次から次へとさらされるのであれば、トータルで考えれば国益にかなう場合もあると思います。勝ち負けは一つの指標では測れないです。しかし、これは積極的になるなという意味では決してありませんが。

日本と社会経済の構造や、歴史的な経緯が違い過ぎる中国などの安い労働力や商品に大量にアクセス可能になったのは、良いことだらではないですし、そのツケを解消するためには、時限的に痛みを伴ってもやらなくてはならないことはあると思います。消費税(間接税)に関しては大手企業が下請けに負担を押しつけるのでは絶対にダメですので、そのためには販売価格が当然、アップするということになりますが。

投稿: 風 | 2013年1月27日 (日) 20時41分

Fugenさん、いま刻々と生成変化しつつある、今このままが「日本」ですから、過去の特定の時代をきりとって「これこそ日本である」と考えるのはナンセンスでしょう。しかし、日本人が過去のすべての時代において愚かであったとは思いません。仮に愚かであった時代があったとしても、それは民族の主体性を保持した中での愚かさであった。日本人の日本人による日本人のための愚かさであったはずです。戦後の状況は全く違います。外国人に支配され操られた中での愚かさです。しかも、それを明確に自覚することなく。檻の中に閉じ込められているのに、そのことに気づいている日本人は多くはありません。檻の中の居心地の良さに甘んじてしまっています。

今の日本人は何も考えずに、既成の物を選択するだけで生きています。あれがだめなら、これ。これがだめなら、あれ。そういうやり方ではもう解決できなところまで、日本は行き詰まっている。だってどっちを選んでも「彼ら」に仕込まれた既成品ですから、「彼ら」が儲かるようにできています。自民を選ぼうと、民主を選ぼうと、維新を選ぼうと同じことです。しかし「自民(善)vs民主(悪)と、単純な善悪二元論でものごとを考える多くの人たちは、自民党という既製品さえ選んでいればこの難局を切り抜けられると信じています。そうではない。ゼロから自分の頭で考え、過去の日本のすべての歩みを洗い出し、根底から、新しい日本、新しい道を作り直さなければならないときに来ています。これからは、そういう努力をWJFとしても積み重ねていきたいと願っています。日本のあるべき姿はなんなのか、探求し、形にしていきたいと思います。他の国のようになろうとしなくても、日本らしい「独立」のあり方はあると思います。それを考えようともしない、まともな保守が育っていないこの現状はなんなのかと、怒りを感じます。

投稿: WJF | 2013年1月27日 (日) 20時35分

WJF様 こんばんは

 あなたは、

『誰も自分の頭を使って考えない。責任を取らない。今の日本は異常です。』

と記されています。私は、あなたに問いかけたい

『今の日本は異常です。』とおっしゃるからには、
あなたにとって『異常で無い日本は、いつの日本なのですか?』
と。
たとえば、大衆作家の司馬遼太郎の作品を敷衍してみると、
『明治の日本は素晴らしくて、昭和の日本はバカの集まりで、平成の日本は大バカ』
というわけでしょうか?

私は、日本は昔から変わっていないと思いますよ。
世界情勢などが日本の特性に有利に働いたのが幕末・明治なら、今の時代には不利に働いているだけだと、私は思います。

私のブログ記事

『戦争の反省:(山本七平著)『一下級将校の見た帝国陸軍』より 』
http://ameblo.jp/fugen-blog/entry-11453052329.html

から、山本七平の言葉を抜粋します。

七平は、大東亜戦争当時のフィリピンのルソン島の戦線について、日本軍がろくな作戦計画を立案実施せず、現地情報を何も知らず、兵站を無視して将兵を送り込んだ状況を、自分の体験から説明した後で次のように記しています。

--------------------------
われわれは、前述のように、「戦争体験」も「占領統治体験」もなく、異民族並存社会・混血社会というのも知らなかったし、今も知らない。
 知らないなら「無能」なのがあたりまえであろう。そして「戦争や占領統治に無能」であることを何で恥じる必要があるだろう。そして戦争に有能な民族を、何で羨望する必要があるであろう。何でその「中途半端なまね」をする必要があるであろう、ないではないか。われわれにはわれわれの生き方がある。それを探求し、合理化し、世界の他の民族の生き方と対比し、相互理解の接点をどこに求めればよいかを、自分で探求すればそれで十分ではないか。-- 中略--
もちろんいずれも、進出の時もあれば撤退の時もある。撤退は撤退でよい。問題はその撤退のあとをその地の人々が追うか、あるいは石もて追われるかの違いだけであろう。
--------------------------
(山本七平著)『一下級将校の見た帝国陸軍』「現地を知らぬ帝国陸軍」より

私は、七平の言葉は、本質をついていると思います。
あなたは、どう感じたでしょうか?

私にとって、WJF様は、素晴らしい見識をもち、優れた作品を作っていらっしゃる才能溢れる方です。私は、あなたと同じ日本人であることを誇りに思い、そしてそれが私の希望と自信でもあります。
頑張りましょうよ (^_^)v

投稿: Fugen | 2013年1月27日 (日) 18時09分

もちろん中央集権制を作るために廃藩置県がなされたのですから、現在の都道府県制が、そのまま江戸時代の幕藩体制と同じ完成された地方分権の姿だと言っているのではありません。道州制を導入しなくても、古くは令制国に由来する現在の都道府県の区分のまま、自治体の権限を大きくしていくことは可能だという意味です。また、消費税についてですが、三橋さんものべてきたことですが、次のように考えます。そもそも国債やデフレといった日本経済の問題は、実は日本の高い生産性や技術力や高度成長といった文化的な強みこそが、これらの問題の根本原因になってきました。つまり1970年代ごろから、日本の生産力が需要を上回るようになった。日本人の貯蓄が増加した。それを政府が運用し、生産力の向上によって相対的に発生した需要不足を穴埋めしようとしたのが日本の国債ですから、現在のギリシアのような生産力がないがためのネガティブな政府の借金ではなく、むしろ逆にポジティブな意味をもった借金でした。しかし、生産力を欠いていた時代に経験したインフレというパラダイムに縛られて、デフレ時の対処の仕方がわからなかった。インフレの記憶から日銀が国債を引き受けることに対しては抵抗感が強く残ることになった。世界的にも日本人ほど働き者の国民はいませんから、日本が最初にこの問題に深刻に向き合うことになるのも歴史の必然でした。参考にできるモデルも存在しなかった。そのために、日本の生産力の向上に応じた通貨の供給と循環がなされず、日本の文化的な強みがそのまま日本の弱点になってしまいました。日本の政府債務が独特にもつポジティブな意味が分からず、緊縮財政と増税によって解消されるべき財政危機として誤って解釈されてしまった。それがデフレに拍車をかけた。デフレという歴史的に極めて新しい事態にふさわしい金融政策と財政政策が行われていれば、日本の強みはそのまま活かされ、日本はアメリカをも凌ぐ世界一の経済大国になっていたはずです。ですから、ここからは、私の考えですが、90年代に財政健全化を求める財務省のしめつけが強まったのも、実は、日本の経済力がアメリカを超えないようにするという別の意図が隠されていたのではないかと思います。バブル期に日本のGDPがアメリカに肉薄したことは、日米間に大きな緊張をもたらしましたから。仮に日本のGDPがアメリカを抜き去るような事態が発生すれば(それは十分に起こりうる事態でした)、日米に大きな軋轢を生みますし、日米関係を根底から改訂しなくてはならなくなります。一方、基軸通貨国の必然としてアメリカが抱えた双子の赤字。輸出国としてまた債権国として、ドルを買い支える役割を日本が担わなくてはならない。そのための余力を日本の財政に持たせるという意図も存在したのではないでしょうか。すると、このような日米関係の中での消費税増税は、やはり、アメリカによる日本人からの搾取を多かれ少なかれ意味することになります。単純化すれば、消費税とはアメリカの国債を買うために日本人から金を巻き上げる手段だ、と言い切ってもあながち間違いではないことになります。日本がアメリカから自立し、財務省の圧力もなくなり、正しい金融・財政政策を取ることが自由に許されるようになれば、(つまりアベノミクスのような金融緩和&財政出動を、日本の生産力に見あった段階まで恒常的に自由に継続できるようになれば)、歳入は自然と増えますから、消費税は不用のものとなるはずです。しかし、日本は、わずかな金融緩和と財政出動では、デフレ体質(人々が節約し、勤勉に働く状態)からは簡単には脱却できないでしょう。なぜならそれは日本の文化に深く根ざしているからです。また現在の日米関係は、アベノミクスの無条件の継続を日本に許さないでしょう。なぜなら、それはアメリカ経済を日本経済が抜き去ることをいつか必ず意味することになるからです。このようないまだデフレから脱却しがたい文化的な土壌や国際関係の中で、消費税を増税すれば、それは、またたくまにデフレの悪化につながります。自殺者が増えます。そのことは橋本政権時に既に実証済みだと思います。

投稿: WJF | 2013年1月26日 (土) 23時22分

現在の都道府県制は、幕藩体制という完成した地方分権制度とは違うと思います。そしてそれを破壊して一極集中したのは、まさに安倍さんおひざ元の長州は山口県です。維新後、もっとも多くの首相を輩出したのが長州です。

>「長州出身として恥じない結果を」 安倍氏、墓前に誓う


わたし自身はTPPは反対ですが、消費税は仕方がないと思っています。エネルギー転換、さまざまな問題を抱えている日本、そして税を納めているのかよく分からない外国人が急増(消費税が先進国では低いからでもある)している日本には、消費段階での、ある程度の痛み分けは仕方ないと思うからです。もちろん衣食住の基本的な部分は除外する必要はありますが。

投稿: 風 | 2013年1月26日 (土) 21時09分

ひでさん、もちろん安倍政権はまだはっきり「TPP参加」と表明したわけではないと思います。しかし、様々な事実を総合的に照らし合わせるなら、やはり参加の方に向けて、世論を刺激せぬよう、すりあし、しのびあしで、進んでいると思います。フジの世論調査では過半数の人たちがTPPの参加に賛成という数字が最近報じられていました。ネットをする人たちの役割としては、ネットをやらない人たちにマスコミが伝えない問題を伝えていくことだと思いますが、現在のネットの人たちのエネルギーは、安倍政権を守り、参院選で自民党に勝利させるという目標に注がれており、TPPの問題などを周りの人たちに伝えていくことは、政権批判にも多かれ少なかれつながるため、これからも十分に行われていかないだろうと思います。TPPに関する怒りの声、反対の声が十分に国民の間に広がらないまま、自民党が参院選に勝ち、長期安定政権が誕生する。その後に何が起きるかが心配です。

投稿: WJF | 2013年1月26日 (土) 17時46分

情報ソースが日経新聞以外にないのでしょうか。各新聞が自分の思い通りなるように取捨選択しているように最近特に感じるところです。

投稿: ひで | 2013年1月26日 (土) 17時01分

Takepさん、御指摘の通りです。私はバカたれな国民の一人です。安倍さんに一番期待していた部分は三橋貴明氏が語ってきた経済政策を実行してくれるという部分でした。今でも安倍さんの経済政策は支持しています。ただし、今後、消費税増税とTPPがなければです。正直、総裁選のころから、もやもやする気持ちはありました。なんでみんなやたらに安倍さんを持ち上げるのか正直よくわからなかった。しかし、安倍さんが確かに一番ましには見えました。一番気になっていたのは、アメリカに対する姿勢、特にTPPに関する公約です。従来から私は親米保守的な立場には批判的ですので、自民党の積極的な支持者ではありませんが、自民党の先生方にもアメリカにべったりの人もいれば、それほどでもない先生もいます。立派な愛国者の先生もいます。だから自民党を全否定しているわけではなく、いちばん簡単なのは、自民党が、ちゃんとした本当の保守政党に脱皮してくれることだと思っています。(PAGさんのようにそれはあり得ないだろうとおっしゃる方もいますが・・・)安倍さんの「『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り参加反対」という公約は、TPPに関しては、他の総裁候補者に比べてもっとも慎重な姿勢であり、TPPに関しては大丈夫な人なのだろうと思っていました。3年間の野党生活を経て、自民党も少しは反省をし、従来の軌道を修正するのかと思っていた。「戦後レジームからの脱却」という安倍氏のスローガンにはそんな意味がこめられていると期待していました。おかしいなと思い始めたのは、恥ずかしながら選挙の後です。竹島のことがあり、TPPに関する発言の変化があり、竹中平蔵の起用があり、中国に対する姿勢があり、巨額のアメリカ国債の購入があり、点と点がつながって、安倍政権の、特にアメリカに対する姿勢がくっきり見えたときに、自民党の過去の失政と売国の記憶、特に小泉政権時の既視感が、フラッシュバックとして甦りました。この政権は小泉政権のやきなおしだと気づきました。同じやり方で国民を騙し、同じ売国行為を繰り返そうとしていることが分かりました。それが私の現在の怒りの理由です。

投稿: WJF | 2013年1月26日 (土) 16時52分

誠にその通りかと思います。
私にはPAG様のように地元議員へ陳情するなどの行動しか取れませんが、それこそが大事な行動なのかと思います。

投稿: ひで | 2013年1月26日 (土) 16時50分

WJFさんは選挙前に安倍政権を支持する旨の御意見を本ブログに掲載され、瞬く間に取り下げられましたよね。このブログで旗幟鮮明にすることを反省された事がその理由だったと記憶しております。
選挙前には、安倍政権に対してこのような激しい批判をなさっておられなかったと思いますが、最近のお怒りの理由の多くが選挙後の安倍政権の行動によるものだけでは無いようなので気になります。

投稿: Takep | 2013年1月26日 (土) 16時41分

戦後体制=現行憲法の無効化を主張するどころか、改正すら行う気のない自民党に国体護持は期待できません。自民党の若手ホープがバリバリのTPP推進論者であり、売国奴小泉純一郎の息子であることからも、将来自民党がアメリカから離れる政策を打ち出すとも思えません。
以前も申し上げましたが、日本が独立を果たすためには、自民党に代わる保守政党の成長が必要です。自民党が健全な保守政党となる可能性は殆どないと思います。自民の売国的要素を集約した民主党や、ペテン師橋本率いる維新等も論外です。これは突き詰めるとわれわれ国民一人一人の意識に根本的な問題があるのでしょうが…
虚しい抵抗かもしれませんが、地元自民党議員へTPP反対の旨を陳情する等行動を行います。

投稿: PAG | 2013年1月26日 (土) 13時43分

TPPはまずいですよねぇ... なんとか阻止できないものでしょうか

投稿: ken | 2013年1月26日 (土) 09時43分

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