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2013年1月20日 (日)

日露戦争の敗北と大東亜戦争の勝利

通常、日本は日露戦争で勝利し、大東亜戦争で敗北したと歴史の教科書では教えられています。確かに表向きはそのように見えます。

しかし、歴史を掘り下げて見ると、実は日本は日露戦争で敗北し、大東亜戦争に勝利したと言うことも可能なのかもしれません。

一生懸命背伸びをして西洋人のまねをしてきた有色人種の新興国家が、強大な白人国家を打ち負かした日露戦争の輝かしい歴史的勝利。世界を驚愕させたこの未曾有の勝利によって、日本は不平等条約を解消し、世界の一等国として、西洋列強と対等な位置に上りつめました。日本人ならば誰もが誇らしく感じる日本史の一ページです。

しかし、よく注意してみれば、日本は、当時ロシアの南下政策を警戒していたイギリスに、都合のよい駒として利用され代理戦争を戦わされていた、日本はわざわざイギリス人から莫大な借金をしてイギリス人のための戦争を戦ってた、単純な日本人は権謀術数に長けたアングロサクソンの掌の上で踊らされていたにすぎないのだ、と考えることもできます。また、アメリカも表面上は日本を支援しましたが、日本がこの戦争を戦っていたまさにその裏で、「オレンジ計画」と呼ばれる対日戦争計画のプロトタイプを作成しています。セオドア・ルーズベルト大統領が、ロシアに賠償金の支払いを免除した日本にとっては大変屈辱的な講和条約を仲介したのとほぼ同時期に、1945年の原爆投下に至る日本封じ込め戦略を、アメリカはこの時既にスタートさせていたわけです。また、日露戦争の結果、ロシアから日本に転がり込んできた満州権益は、後に中華思想に基づいて満州は中国の一部である主張しはじめた中華民国(この経緯は尖閣諸島問題とそっくりです)や、「門戸開放」という美辞麗句をスローガンに掲げながら、遅れて中国進出に乗り出したアメリカの利害と激しくぶつかることになり、大東亜戦争の火種となりました。ロシアにしてみれば日露戦争に負けて満州を手放すことで、日本と中国の間に紛争を引き起こすことに成功し、アメリカがやっかいな敵を完膚無きまでに叩き潰してくれ、日ソ不可侵条約を破棄することで、大して犠牲を払うことなく戦勝国の権利や、サハリンや、北方領土も含めた千島列島の全てを手にしたわけですから、日露戦争は実はロシア(ソ連)の大勝利だったのかもしれません。

つまり、日露戦争の勝利の中に、後の大東亜戦争での日本の壊滅的な敗北が、既に胚胎されていたとも言えます。

日露戦争の約40年後、日本は大東亜戦争に破れ、日本の美しい都市の多くは、その多くの貴重な人命や文化財とともに灰燼に帰することになりました。アメリカは、民間人の上に情け容赦なく爆弾の雨を降らせ、原爆は、たくさんの日本人を生きながら、一瞬で灰にしてしまいました。

しかし、YouTubeのWJFの動画のコメント欄で、以前ある外国人が書いていた言葉が今も印象に残っています。第二次大戦後、イギリスは衰退し経済力で今や日本に及ばない。ソ連は解体した。中華民国は台湾に追いやられた。アメリカも第二次大戦の勝利をピークに衰退の一途をたどりつつある。現在も歴史の中にしっかり立ち続けているのは、むしろ日本ではないか。日本こそ第二次大戦の勝者ではなかったのか、というコメントです。

なるほどそういう見方もあるのかと感心しました。

また、大東亜戦争は、その戦いに命を捧げた日本人が素朴にそう信じ、そう願ったように、結果的に多くの有色人種の人々の独立をもたらし、世界の顔を作り替えてしまったわけですから、この点でも日本の大勝利であったといってよいのだと思います。やはり、日本はこの戦争に負けて勝ったのです。

「人間万事塞翁が馬」

戦争の難しさは、勝ったからといって勝ったとは限らない、負けたからといって負けたとは限らないことにあります。有益であると思われたものが必ずしも有益とはかぎらないし、有害と思われたものが必ずしも有害とは限らない、どんな物事にも両面性が含まれているのだということの、これは、一つの例にすぎないのかもしれません。

そして、このことは、最近終わりを迎えた民主党政権に対しても、また最近始まりを迎えた自民党政権に対しても当てはまります。

例えば、最近、次のようなうれしいニュースが報道されました。

自殺者、15年ぶり3万人下回る…防止策拡大で

警察庁は17日、2012年の自殺による死者が前年より2885人(9・4%)少ない2万7766人だったと発表した。

昨年3月、横浜市のJR駅で、ホームの縁から線路側に体を傾けた。「飛び込むなら今だ」。そう思った瞬間、悩みを聞き続けてくれた東京都荒川区の保健師(24)の顔が脳裏によぎったという。

 男性は2011年にも不況で職を失い、農薬を飲んで自殺を図っていた。その際に搬送された日本医科大付属病院(文京区)に紹介されたのが、この保健師だった。昨年末、IT関連会社への再就職が決まった男性は、「支えてくれる人は必ずいる。勇気を出して相談してほしい」と訴える。

G01

1997年、自民党の橋本龍太郎内閣が、大蔵省の圧力、(つまりはアメリカの間接的圧力)に屈したまま、消費税率を5%に上げて以来、日本は本格的なデフレに突入し、以来自殺者の数は3万人を下ることはありませんでした。これが15年ぶりに自殺者が9.4%も減少したというのですから、これは画期的な祝うべき出来事です。全ての愛国者は、自ら命を絶つ同胞の数をこんなにも減少させた民主党政権のこの功績を、あるがままに、心から誉め称えなくてはなりません。民主党政権下で起きたことだからといって、よいことをよいと評価できないのならば、その人の目は、先入観や思い込みによって曇らされていると言わざるを得ません。またアメリカに平然と国を売ってたくさんの同胞を自殺に追い込みながら、未だにその総括も行わず、悪びれることもないような政党を「愛国的な保守政党」などと呼んで疑問すら感じることがないのであれば、そのような人々の「愛国心」とは一体なんなのかと厳しく問いただされるべきでしょう。

政権の善し悪しは、その発する言葉ではなく、実際に、国家や国民に何をもたらしたかによって客観的に評価されるべきです。

すべての物事が備えているこの両面性を無視して、民主党を絶対的な悪として貶めることによって、自民党があたかも絶対的な善なる保守政党であるかのように吹聴する、事実と乖離した不自然でいびつな意見が、現在ネットにあふれています。善悪二元論的な論法は、大変分かりやすく、人々に受け入れられやすいものですが、日本の未来に対して責任をもつ私たちは、このような極端なものの見方や、どのような種類の煽動にも惑わされず、冷静な目でものごとの両面を見つめ、判断しなくてはならないと思います。

もちろん、みなさんは、このブログに書いてある私の個人的な意見(へそまがりの偏向した意見と自覚しています)もどうか盲信なさることなく、どんな意見や主張もまずは疑ってかかり、お一人お一人の頭で、日本を取り巻くさまざまな問題を考え抜いていただきたいと思います。そのために、このブログでは、通常正しい信じられている意見とは、敢えて異なった視点や意見を提示できたらと思っています。


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コメント

大東亜戦争の結果、欧米諸国の植民地が独立することで、東西のバランスが変わったという意味では、東洋の西洋に対する勝利と考えるべきでしょう。
日本を特別に賛美するつもりはありませんが、日本がいなければ、アジアの独立はここまでスムーズであったとは思えません。そのために、東南アジアでは日本に親しみを感じてくれる国が多いのでしょう。

投稿: ednakano | 2013年1月20日 (日) 10時32分

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