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2013年1月 1日 (火)

2013年

2013年は、日本にとって大変な一年になると思います。
なぜなら日本は、大きな分岐点に立っているからです。

その分岐点とは、デフレを脱却するかしないかの分岐点ではありません。
戦後体制を脱却するかしないのかの分岐点でもありません。
憲法を改正するのかしないのかの分岐点でもありません。

その分岐点とは、

日本が日本であり続けるのか、日本であることをやめてしまうのか

の分岐点です。

デフレを脱却することは必要です。
しかし、デフレを脱却しようとすまいと、日本は日本のままです。
戦後体制を脱却することも大切です。
しかし、戦後体制を脱却しようとすまいと、日本は日本のままです。
憲法を改正することも大事です。
しかし、憲法を改正しようとすまいと、日本は日本のままです。

しかし、TPPと道州制は違います。

TPPに参加し、道州制を導入したら、もはや日本は日本でなくなります。

道州制導入を主張しているほとんどの政党が、同時にTPP参加を主張していることからわかるように、TPPと道州制は表裏一体のものであり、この二つ合わせて「日本をアメリカに組み込む」という機能と効果をもっています。

TPP参加と道州制導入は、アメリカと同じ制度を持つ、アメリカの新しい州が日本に生まれることを意味します。つまり、日本が完全にアメリカに組み込まれることを意味します。日本の国内制度は一変させられると同時に、仕事のない移民がどっと押し寄せてくる。日本人の血も文化もがらりと変えられていくことになるでしょう。

そしてその決定は、安倍晋三という一人の人物にゆだねられています。

この人物は、関税撤廃に例外品目が認められるならば、TPPに参加すると公言しています。

また自民党は、J-ファイル2012 自民党総合政策集で、

323 道州制の推進 (中略)道州制基本法を早期に制定し、その後、5年以内に道州制の導入を目指します。

としています。連立相手の公明党も、重点政策Manifesto2012で、

地域に活力。地域主権型道州制を導入。(中略)「道州制国民会議」を設置します。約3年かけて幅広い議論を集約した上で、その後2年をめどに移行に向けた必要な法的措置を講じます。

としており、道州制を巡るスタンスは一致しています。

また、この人物は、日本を「戦後体制から日本を脱却させてくれる人」として多くの人々から教祖のような信奉を受け、この人物に対する批判はほとんどタブー視されています。

とすると、今年、日本に何が起きるのでしょうか。

非常に高い確率で、日本は今年TPPに参加し、道州制を導入することになるでしょう。

とすれば、「デフレの脱却」とか「戦後体制の脱却」とか、この人物が掲げている言葉の意味は180度変わってきます。

デフレの脱却」とはTPPとセットにして考えた場合、国債の発行と公共事業による乗数効果で、国内の需要を増加させるケインズ政策という本来の意味ではなく、

日本が国債を発行することで、財政の崖に直面し万策尽きたアメリカの需要の激減を穴埋めすること

を意味するようになります。

戦後体制の脱却」とはTPPとセットにして考えた場合、自民党が長く司ってきた対米依存の吉田ドクトリン的政治を終わらせるという本来の意味ではなく、

アメリカによる間接支配の「戦後体制」を終わらせて、完全なアメリカの一部として日本を組み込むこと

を意味するようになります。

するとこの人物は日本にとって、

救世主なのか、売国奴なのか

どちらなのでしょうか。

私にはわかりません。

安倍首相や自民党を信奉している皆さんに答えていただきたい。

TPPと道州制を推進する安倍晋三は、救世主なのか、売国奴なのか

自民も公明も民主も維新もみんなも条件付きであれTPPに賛成しています。明確に反対しているのは共産と生活とその他の小政党ぐらいです。

この状況で誰がTPPへの参加を食い止めることができるのか

この問いにも、私には答えられません。

安倍首相や自民党を信奉している皆さんに、将来の日本人(と呼ばれる人々が今後存在し得るならばですが)に対する責任を自覚しながら、答えていただきたい。

TPPと道州制を推進する安倍首相を教祖のように信奉しながら、どうしたらTPPと道州制を食い止められるのか

新年早々、暗い記事で恐縮ですが、新しい年の始まりにあたり、強い危機感から、警鐘の鐘を鳴らさせていただきました。

デフレの脱却」や「戦後体制の脱却」という美辞麗句の背後に、巧妙に隠されているTPP参加道州制の導入。これが日本の将来に何を意味するのか。誰か他の人々の言葉を鵜呑みにするのではなく、どうか、みなさんお一人お一人に、ご自分の頭で考えていただきたい。

この国の未来は、まさに今みなさんお一人お一人にゆだねられています。


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TPP」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。

WJFさんの話は納得できるし、同感する所も多いです。
私も最終的にTPPに参加することになるのではないかと思っています。WJFさんの言うようにアメリカに配慮した内容になるのではないか?とも思います。今後、参加するにしても今は内容が全く分からないので不安ですが、12月にNHKで石破さんと公明党の山口さんがTPPの内容については議論の余地ありと言っていたのを聞いて少し安心したのを覚えています。ただ、WJFさんの他の記事にもありましたが、政権を取った後の言い回しが少し変化していると感じる所もあるので、自民党はもちろんですが野党議員さんが出られる番組はこれからも録画チェックをしていこうと思います。

今の日本は本当に問題山積で自民党がこれからどう変えていけるのか、とりあえず民主党よりよっぽどマシ。外交問題も他の党より自民党の方がやっぱりマシだと思っています。

ご近所の小さな国は勘違い全開で偉そうにしてるし、もう一つの大きな経済大国のご近所さんは事大主義全開でいつも偉そう。最近しみじみ思うのはお金を持つとロクな事しないなと(笑。

これからもWJFさんの活動を応援しています。

投稿: sasa | 2013年1月 3日 (木) 11時43分

sakamotoさん、ありがとうございます。安倍氏に対する信頼の高まりとともに、TPPに対する警戒心があまりにうすれており、非常に危機心を強めています。安倍氏が小泉政権下で、グローバリズムと格差社会、緊縮財政とデフレを進行させた竹中平蔵を「産業競争力会議」のメンバーにしたというニュースにも愕然としています。小泉政策への反省や総括は行っていないのでしょうか。アメリカの圧力によって90年代より進めた金融ビッグバンによって日本企業は、株主利益を最優先にする経営に方向転換を余儀なくされました。それ以前は、会社は一つの運命共同体であり、景気や業績が少し悪化したぐらいで簡単に社員をリストラなんかしませんでした。このような日本企業の特有なあり方のおかげで、ノウハウが社内に蓄積され伝承されると共に、世界に類を見ないぶあつい中間層を生み出し、日本の内需を力強く支えました。グローバリズムの進行によって、日本の企業は簡単に社員をリストラするようになり、リストラされた技術者が外国企業に流出することによって、日本の電気産業などは斜陽化していきました。また、派遣労働者が増加し、日本の中間層は破壊され、日本の内需は脆弱化し、デフレを悪化させていきました。デフレの進行は、円高をもたらし、企業は輸出においても不利益をこうむるようになりました。また財務省を介して緊縮財政を取るように日本政府に圧力が加わったことも、デフレに拍車をかけました。このように90年代以降の日本のデフレの背景にはアメリカの戦略とグローバル化への強い圧力があります。これに屈していったのは、他でもない自民党の政治家たちです。TPPなどに参加しようものなら、日本は救いようのないどん底まで転落していきます。再び日本人の多くが地獄を見るようになります。

投稿: WJF | 2013年1月 3日 (木) 06時52分

前から注目していた、ビル・トッテン氏のブログを紹介します。
この方はアシストという日本国内のソフトウェア会社の社長です。ブログは自社から独立させたようですが、以前からグローバリゼーションは格差を生む事を指摘しており、TPPも批判しています。
> 1%の金持ちと99%のわれわれ http://wp.me/p2uXPL-fL


投稿: sakamoto | 2013年1月 3日 (木) 06時31分

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

私は全面的に支持している政党は一つもありません。自民党の中には尊敬に値するりっぱな先生方がいらっしゃいます。ですから自民党のすべてを否定しているわけではないし、自民党のもつ可能性も信じていますが、残念ながら、過去のろくでもない自民党の売国政治もよく知っています。長く与党であったということもありますが、民主党の売国の比にはならないほどの売国が自民党によって長く行われてきました。そのため自民党に対してはこれからに期待する反面強く警戒もしています。特に、アメリカやグローバリズムに迎合する強い勢力が自民党の内部にはあり、その勢力や人々や傾向に対しては強い警戒感を感じています。そもそもデフレにしても、この勢力や人々や傾向によって作られてきたと言っても過言ではありません。ですから、本当は「デフレ脱却」は、アメリカの圧力をはねのけるような自立した姿勢、まさに「戦後体制を脱却する」という姿勢がないと、できない政策のはずです。私が竹島のことを怒ってしまったのも、そのような姿勢とは逆のアメリカへの姿勢が背後に垣間見えてしまったからです。おっしゃるとおり、TPPや道州制は、一日二日で決まるわけではありませんが、TPPや道州制への道筋が着々とできつつある。そのことに強い危機感を感じています。自民党は参院選に勝利するでしょう。そして圧倒的多数の安定的な長期政権が誕生します。そのときに安倍政権は、TPPの参加を表明し、道州制の導入を決定しないでしょうか。 アメリカと対等に交渉するポーズをして、アメリカからいくつかの例外品目を認めるという妥協を引き出し、TPPに参加するシナリオは、アメリカとの間で既に作られていないでしょうか。感情的になって申し訳ありません。冷静になりたいところですが、本当に心配でなりません。TPP参加へのこの流れはもうどうにも止められないのではないかと悲観してしまいます。すべて杞憂ならよいのですが・・・

投稿: WJF | 2013年1月 3日 (木) 02時02分

明けましておめでとうございます。
いつも日本の為にありがとうございます。

昨日靖国神社に参拝して参りました。

早速ですが自民党は、何よりもデフレ脱却を掲げています。それをまず実行。私はいいと思っています。自国の事だけを考えて行動するべき時で、これ以上他国に配慮する事は、今はないと思っています。
今まで働ける人も仕事に就けず、不正な事があったり悪循環です。

ですが、TPPや道州制やすべてが1日2日で決まってしまう訳では無いし最近特にWJFさんは感情的に思えて心配。。私もTPPは基本反対です。

記事を読んでいて思うのですが、WJFさんは、反自民ですか?


投稿: sasa | 2013年1月 3日 (木) 01時55分

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