良賤制とグローバリズム
2月26日、『危機に瀕する日本』第2巻製作中の最中に、次のように記しました。
仕上がった動画がすばらしいかどうかはともかくとして、なぜ「重要な内容」であると制作者が考えたのかを説明させていただきたいと思います。今から書くことは、おそらく、現在の世界や日本で起きていること、またこれから起きることをを理解するひとつのヒントになるのではないかと思います。日本がこれからどういう世界史的局面を生きていこうとしているのか。そして私たちが何を守っていかなくてはならないのかが、より浮き彫りになると思います。一つ一つ詳しい説明が必要なので、まずは大まかな章分けをして、これから述べることを要約しておきます。
1. 良賤制(奴隷と自由人の二分化)は冊封体制というアジアン・グローバリズムの不可欠な一部であった。
2. 世界には19世紀まで 良賤制的階級制度(農奴制や奴婢制度)を残した国と、早くからこれを廃止した国があり、20世紀には、これらの国々は二つのグループに分かれていった。共産主義陣営と、資本主義陣営である。
3. 良賤制的階級制度は共産主義の中で温存されていたが、冷戦と東西の分厚い壁が、東側世界の中に温存されていた良賤制的階級制度が西側に浸透することを防いでいた。そのため20世紀、西側には豊かな中間層が生まれ「大衆化社会」が到来した。
4. 冷戦が終わり、東西の壁が消滅し、グローバル化の時代に世界が突入したことにより、共産主義陣営の中に温存されていた良賤制的階級制度は、西側諸国に浸透を始め、現在中間層を崩壊させつつある。
5. 21世紀のグローバル化が徹底された世界は、あたらしい良賤制的階級制度を要請する。特に中国の中に温存されてきた良賤制的社会構造は、グローバリズムの進展とともに普遍化されていく。
6. 良賤制的階級制度を世界で最も早く脱したことが、日本の強みであり特質である。良賤制普遍化の世界的な流れに巻き込まれることなく、この強みを守っていかなくてはならない。
これらの項目を今後一つ一つ詳述していきたいと思います。
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コメント
KENKEN様の“自分が子供の頃に周りに居た大人とは、大人の質も明らかに変わっている事を実感します。”に私も本当に同感です。
年代の違いがあるかもしれませんが、私の場合は韓国化してきたと思えます。
今の退職間際の年輩の方は全く戦争を経験していないし、韓流にはまっている一大勢力の一つだし、お年寄りに見えても戦争世代でなくて今はそういう世代は老人介護施設の方にいらっしゃるようですね。
たまに祖母に会いに訪れるのですが、そういう世代のお年寄りは、本当に自制心があり、物事の本質を深く即座に理解出来たり、上手く言えないのですがとても優れた性質を備えられていると思う方が多いです。
そういう本来の日本人よりも戦後、朝鮮半島から渡って来た大勢の韓国系が多くなり、日本人と結婚もして必死で権力層に無理やりでも入って行くことを積み重ねた結果が今なのではないかと最近思えます。
本当に、この状況を気づき、その悪い点を気づき、日本人の本来の良さを取り戻せるように何年後、または10数年後かには皆がなれるようにと強く願うばかりです。
投稿: 応援しています!! | 2012年4月 1日 (日) 02時08分
こんばんは。
数年前に、台湾から日本に帰化された金 美鈴さんが、あるTV番組で「最近の日本人は中国化してる人が増えてきた。」と言う様な発言をされていた記憶があります。
私も”なるほどな”と思ったものです。
自分が子供の頃に周りに居た大人とは、大人の質も明らかに変わっている事を実感します。
戦前世代が大きく減り、戦後世代が殆どを占めたことも大きな要因なのでしょうか。
日本は本当に正念場を向かえてる感じです。
投稿: KENKEN | 2012年3月31日 (土) 00時36分